イラスト=キム・フェリョン
トウの改革・開放の要諦は「大胆な試み」にある。1989年6・4天安門事態以降、江沢民政権が左への回帰の兆候を見せると、トウは92年1月中旬から約1カ間、88歳の老躯で珠海などを回り、再び改革・開放の火をつけた。南側を回って話すという南巡講話が出てきた背景だ。トウは言う。「社会主義か資本主義か悩む必要はない。3つだけ考えればよい。生産力の発展に有利か、国力の増強に有利か、人民の生活を高めるのに有利か」。発展できるのなら、あれこれと考える必要なく大胆に試みようという注文だった。
【コラム】韓・中は何を以て近づくのか(2)
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