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ギリシャ問題も…韓国・米国・日本は株価上昇

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
ギリシャのデフォルト(債務不履行)から2日目の2日、韓国で株価は大きく値上がりした。KOSPI(韓国総合株価指数)は2100台に乗り、KOSDAQは760を超え、7年8カ月ぶりの高値となった。この日、KOSPIは前日比0.45%上昇した2107.33で取引を終えた。外国人の買い(996億ウォン買い越し)を受け、一時は2110線を突破した。ストップ高は12銘柄にのぼったが、ストップ安はなかった。前日もKOSPIはギリシャのデフォルト懸念にもかかわらずに1.14%上昇した。KOSDAQも同じだ。この日、KOSDAQは前日比1.05%高の768.67で引け、今年の最高値となった。時価総額も209兆ウォン(約23兆円)と、過去最高を更新した。KOSDAQでもストップ高は5銘柄あったが、ストップ安はゼロだった。

この日、アジア株式市場も中国を除いて一斉に値上がりした。日本(0.95%)をはじめ、シンガポール(0.42%)、香港(0.12%)、豪州(1.49%)など主要国の株式市場が上昇した。ただ、最近の急激な上昇で調整の動きを見せている中国(上海総合、-3.48%)株式市場は下落した。これに先立ち欧米株式市場も大幅に値上がりした。1日(現地時間)のニューヨーク証券取引所(NYSE)でダウ工業株30種平均は前日比138.40ドル(0.78%)高の1万7757.91ドルで終了した。英FTSE100指数は1.34%上昇し、ドイツ(DAX30、2.15%)、フランス(CAC40、1.94%)なども一斉に上がった。

ギリシャ問題の解決の兆しが見えず、さらに深まっていく状況でも、世界主要国の株式市場が上昇したのは、市場に広まった楽観論のためだ。ギリシャのデフォルトの兆候が表れると、世界市場は不安感のため動揺(6月29日)したが、その後は市場に大きな衝撃を与えないという楽観論が広がり始めた。楽観論は2011年のユーロ圏危機と今回のギリシャ事態は違うというのが根拠だ。2011年は欧州全体が財政危機に直面し、ギリシャがデフォルトに陥る場合、金融危機が他国に伝染し、欧州全体を崩壊させるという懸念が強かった。このため金融市場はギリシャに注目し、大きく揺れた。しかし今回は他の欧州国の財政問題が深刻でないため、ギリシャがデフォルトに陥ってもドミノのように広がらないという分析が多い。


リュ・ヨンソク現代証券市場戦略チーム長は「すでに構築されたユーロ圏のファイアウォール(量的緩和など)のため、他国に金融危機が拡散するという憂慮は制限的であり、株式市場は徐々にギリシャ悪材料に対する耐性を強めている」と診断した。

キム・ハクギュンKDB大宇証券投資戦略チーム長は「2011年にはギリシャ国債を保有するところがほとんど民間部門だったが、現在ギリシャ国債を保有する民間金融機関の比率は17%にすぎない」とし「ギリシャのデフォルトで多くの民間金融機関の流動性が不足すれば、新興国市場から資金を抜き、世界金融市場は揺れるしかないが、今はこうした懸念が少ない方」と述べた。

ただ、ギリシャ事態が最悪のシナリオに向かう場合、市場の流れが変わることも考えられる。キム・ハクギュン・チーム長は「ギリシャ国民投票に対して賛否が分かれている」とし「否決される場合、ドイツもギリシャを助ける名分がなく、短期的に市場が混乱することもある」と述べた。



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