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ギリシャ危機にウォン、一日に8.4ウォン下落…政府「韓国への影響は制限的」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
ギリシャ政府とユーロ圏債権団のチキンゲームがエスカレートし、韓国の金融市場も揺れた。外国為替市場の衝撃が大きかった。29日のソウル外国為替市場では1ドル=1125.3ウォンと、前週末比8.4ウォンのウォン安ドル高となった。これは3月18日以来およそ3カ月ぶりのウォン安ドル高。ギリシャ発の悪材料でユーロが値下がりし、ドルが値上がりした。新興国の通貨に対する不信感も為替レートに反映された。

グレグジット(Greece+Exit=ギリシャのユーロ圏離脱)危機は韓国株式市場にも悪材料として作用した。この日、KOSPI(韓国総合株価指数)は前営業日比1.42%安の2060.49で取引を終えた。KOSPIを引き下げたのは1038億ウォンの売り越しとなった外国人投資家だった。サムスン証券のキム・ヨング研究員は「南欧の財政危機以降、ユーロ圏のリスクが高まるたびに新興国市場から外国人資金が抜けた」と述べた。KOSDAQも一日間に2.33%下落し、733.04で引けた。

政府と韓国銀行(韓銀)はギリシャ事態が国内金融市場に及ぼす影響に注目している。この日午前、企画財政部、金融委員会、韓銀、金融監督院、国際金融センター合同のマクロ経済金融会議が開かれた。韓銀もこの日午前、「通貨金融対策班会議」を開いた。


張炳和(チャン・ビョンファ)韓銀副総裁は「先週末、ギリシャ事態が予想よりも否定的に流れ、国内金融市場にも影響を与えた」と述べた。金融通貨当局は最大のヤマ場をギリシャ国民投票が実施される来月5日(現地時間)とみている。張副総裁は「投票の結果が出るまで今後1週間は不安定な金融市場が予想される」としながらも「ギリシャ事態は以前からの変数であり、他の新興国に比べて韓国のファンダメンタルズ(経済体力)は良い方なので、ギリシャ危機のために韓国経済が深刻な危機を迎える可能性は低い」と述べた。この日のマクロ経済金融会議を主宰した周亨煥(チュ・ヒョンファン)企画財政部第1次官も「ギリシャとの限られた貿易規模と対外健全性を考えれば、ギリシャ発の不安が韓国経済に及ぼす影響は制限的」という見方を示した。

ギリシャ国民投票でユーロ圏離脱の結果が出て、デフォルトに向かうのは、市場が予想する最悪のシナリオだ。キム・ウィデ国際金融センター欧州チーム長は「2つが同時に発生する可能性は高くない。ただ、ギリシャ事態をめぐる不確実性が高いため、国内金融市場の警戒感は簡単には消えないだろう」と述べた。

ギリシャ発の危機はしばらく続くと予想される。2001年12月のアルゼンチンのデフォルト宣言当時とは違い、対内外環境がよくないからだ。キム・ヨング研究員は「来月初め発表予定の米国製造業指数と雇用指標が好転すればドル高が続き、早期利上げ論が再び浮上する可能性がある」とし「中東呼吸器症候群(MERS)の影響で韓国国内企業の今年4-6月期の実績は悪化する見込みであり、市場の衝撃が長引く可能性がある」と述べた。



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