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MERSでため息…セールで一息=韓国

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
MERS(中東呼吸器症候群)で縮こまっていた韓国内の消費心理が回復の兆しを見せている。28日、流通業界によれば各デパートはセールの最初の2日間だった26・27日(金土)で6月に入って初めてとなるプラス成長を記録した。

セール最初の週末3日間は、全体セールの売り上げの30%以上が集まり、セール実績を計るバロメーターとみなされている。デパートは特に昨夏セールと同じ期間よりも売り上げが1~3%増えたという点でひとまず安心した雰囲気だ。

ロッテ百貨店は26・27日の売り上げが昨年夏セールの最初の2日間よりも3.3%増加した。MERS恐怖がピークに達した6月の第1・第2週でそれぞれ5%超下がっていた売り上げが、底を打って回復している傾向だ。商品群別では蒸し暑さや空梅雨が続く中でビールなどの酒類が25.4%急増し、レジャー(13.5%)やスポーツ(11.9%)、ファッション雑貨(10.1%)など夏の休暇商品の需要が増えた。


現代(ヒョンデ)デパートも同期間で売り上げが3.2%増えた。海外ファッション(7.1%)や女性ファッション(6.3%)など消費回復のものさしとなるファッション雑貨商品群の実績が良いのが特に鼓舞的だ。実際に28日午後、現代デパート貿易センター店には1週間前とは違いマスクをした顧客はほとんど見かけなかった。子供たちと一緒にデパートのレストラン街を訪れていたキム・ミラさん(38)は「MERSで子供たちと外出すること自体が敬遠されていたが、ニュースを見ると拡散はとても減ったようなので久しぶりに出てきた」と話した。

セールの最初の2日間で1.7%の成長の勢いを見せた新世界デパートは、台所用品の売り上げが45.8%増加するなど生活ジャンル部門の反騰が目立った。新世界の関係者は「6月に入って8%超も下落していた売り上げが初めて前年対比プラスに戻った」として「生活用品の場合、これまで先送りされていた需要が一歩遅れて集中し、特にMERSの影響で自宅で料理して食べるという社会的雰囲気も影響を及ぼしたと思われる」と話した。ただし免税店ではMERSの余波が続いた。デパート関係者は「MERS事態前と比較すれば、依然として免税店の外国人顧客は大幅に減った状態」として「客単価の高い『大口顧客』の中国人観光客が減ったために、売り上げは増えても収益性の減少は覚悟しなければならないようだ」と展望した。



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