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<MERS>20、30代の患者増加…健康だった医師・警察官の状態悪化なぜ=韓国

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
MERS患者が145人に増え、そのうち20・30代の患者は26人だ。10人中2人の割合だ。20代が7人、30代が19人で30代のほうがはるかに多い。医療スタッフが7人で多いほうだが看護師は4人だ。もともと疾患があった患者はいない。全員が健康な状態で感染した。このうち2人は状態が急速に悪化して重い病状だ。35人目の患者であるサムスンソウル病院の医師(38)と119人目の患者である警察官(35)だ。2人とも肺が急速に悪化し自ら呼吸できず人工呼吸器をつけ、これだけでなく体外循環器(ECMO・エコモ・血液を体外に取り出し酸素を供給して体中に戻す治療機器)による治療を受けて周囲を落胆させている。ほかの治療法がないとみると空軍元士(曹長、44)をはじめとする完治者2人の血しょうを抽出して2人に注入する血しょう治療法まで動員したが、いまだに大きな効果を出せずにいる。

サウジアラビアでも若い人が突然悪化した例があった。だが医学的に原因が糾明できなかった。サウジは宗教律法により解剖ができないからだ。ソウル大学感染内科のオ・ミョンドン教授は「若い患者が急速に悪化する理由がまだ分からない。データがない」として「ただしMERSが甘くない病気だという事実を知らしめている」と話した。医療界では若くて健康な人もウイルスに対抗して免疫力が過剰になれば自身の肺を壊すほど大変な炎症を生じることがあるという主張も出てきている。免疫反応を起こす媒介物質の一種「サイトカイン(cytokine)」があふれ出て過度な炎症が生じて肺を壊す「サイトカインストーム」現象をいう。これについてオ教授は「新型肺炎や鳥インフルエンザでこうした事例があり、MERSもそうかもしれないと推量するだけ」と話した。



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