家計貸出増加ペースがあまりにも速い。韓国銀行(韓銀)は都市銀行や農協銀行など預金取扱機関の家計貸出が4月末現在765兆ウォン(約85兆円)と、前月比で10兆1000億ウォン増えたと発表した。3月にも5兆ウォン近く増えたが、4月の増加幅はその倍以上だ。
注目されるのは新規住宅担保貸出が急速に増えている点だ。銀行の住宅担保貸出は今年に入って1月には1兆5400億ウォン増と停滞する雰囲気だったが、2月の3兆9000億ウォン、3月の4兆ウォンに続き、4月の増加額はなんと8兆7000億ウォンとなった。今年に入って貸出額が16兆ウォン以上も増えた。韓銀の政策金利が過去最低に落ちた状況でDTI、LTVなど貸出規制が緩和され、不動産費用急騰負担から住宅購入需要が増え、住宅担保貸出が大きく増えているという分析だ。
金融当局は家計の負債が金融システム全般のリスクに拡大することはないとみている。また安心転換貸出の導入で住宅担保貸出金利構造を長期固定金利中心に変えるなど構造調整を通じてリスクを減らしていると強調する。IMFやS&Pなどの世界格付け会社も韓国の家計収支は危険なレベルでないということに概して同意している。家計金融資産は金融負債の2倍を超え、家計負債はほとんどの所得が高い階層に集中している。
とはいえ、家計の負債急増は尋常でない。しかも韓銀と民間経済研究所などは住宅担保貸出の増加がしばらく続くと予想している。何より貸出金利は年3%にもならない。新規住宅貸出の平均金利は3月の年2.97%から4月には2.81%に落ちた。事後構造調整は新規貸出の急増を防ぐことができない。構造調整の負担ばかり膨らみ、家計の負債に対応できない状況となる可能性もある。貸出金利体系を調整するなど事前に需要を管理する必要がある。政策金利が年1.75%の韓国が、ゼロ金利の米国より家計貸出金利がはるかに低いというのは到底説明できない。長期低利の政策金融が銀行貸出金利を圧迫して歪曲させる側面があることも考慮する必要がある。
注目されるのは新規住宅担保貸出が急速に増えている点だ。銀行の住宅担保貸出は今年に入って1月には1兆5400億ウォン増と停滞する雰囲気だったが、2月の3兆9000億ウォン、3月の4兆ウォンに続き、4月の増加額はなんと8兆7000億ウォンとなった。今年に入って貸出額が16兆ウォン以上も増えた。韓銀の政策金利が過去最低に落ちた状況でDTI、LTVなど貸出規制が緩和され、不動産費用急騰負担から住宅購入需要が増え、住宅担保貸出が大きく増えているという分析だ。
金融当局は家計の負債が金融システム全般のリスクに拡大することはないとみている。また安心転換貸出の導入で住宅担保貸出金利構造を長期固定金利中心に変えるなど構造調整を通じてリスクを減らしていると強調する。IMFやS&Pなどの世界格付け会社も韓国の家計収支は危険なレベルでないということに概して同意している。家計金融資産は金融負債の2倍を超え、家計負債はほとんどの所得が高い階層に集中している。
とはいえ、家計の負債急増は尋常でない。しかも韓銀と民間経済研究所などは住宅担保貸出の増加がしばらく続くと予想している。何より貸出金利は年3%にもならない。新規住宅貸出の平均金利は3月の年2.97%から4月には2.81%に落ちた。事後構造調整は新規貸出の急増を防ぐことができない。構造調整の負担ばかり膨らみ、家計の負債に対応できない状況となる可能性もある。貸出金利体系を調整するなど事前に需要を管理する必要がある。政策金利が年1.75%の韓国が、ゼロ金利の米国より家計貸出金利がはるかに低いというのは到底説明できない。長期低利の政策金融が銀行貸出金利を圧迫して歪曲させる側面があることも考慮する必要がある。
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