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病院は発熱患者を敬遠…住民は痛くても病院に行かず=韓国

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
8日午後2時。ソウル江南区逸院洞(カンナムグ・イルォンドン)のサムスンソウル病院近隣のマンション・アパート団地は閑散としていた。大人子供を問わず2人に1人はマスクを着用したまま街を歩いていた。この日休校になったヨンヒ小学校の放課後教室では未就学児童2人だけが書き取りの勉強をしていた。

政府が、MERS確定患者がいた病院リストを公開した7日前から、すでにサムスンソウル病院から確診患者が出たといううわさが近隣地域の住民たちの間で出回っていたという。この日会った放課後教室の教員(46)は「子供の送迎が困難な保護者からの連絡が相次いでいる」として「親戚の家や実家に子供を預けるケースがほとんど」と話した。

数千世帯に及ぶ団地内では住民たちの姿をなかなか見かけなかった。逸院洞の「現代(ヒョンデ)アパート」に住むキム・ヨンジャさん(72、女)は「7日に教会に行って足首をくじいたが、不安で病院にも行けない」として「私のような高齢者は(MERSに)かかっても仕方がないと思うが、私たちの孫や家族がかかるかと思うと怖い」と語った。サムスンソウル病院職員が多く住んでいると知らされた一部団地の場合、町内住民さえ通り過ぎるのを敬遠する雰囲気だ。


病院近隣の飲食店も客数が明らかに減った。ある冷麺食堂は客数が半分近くに減ったといった。従業員のキムさん(34)は「皿洗いが多くなくて休憩中」と話した。

地域医療体系も影響を受けている。35人目の確定患者が出席した再建築組合員総会にいた700人余りを管理する江南区保健所は相談電話を30台に増やした。ソ・ミョンオク保健所長は「政府が病院リストを公開した後、第一線の病院で発熱患者の受け入れを敬遠しているという抗議電話がかかってきている」として「診療を拒否された患者が保健所に殺到して業務量が恐ろしく増大している状況」と話していた。10代の確定患者の確認事実が伝わりながら江南の母親たちが集まったインターネットカフェはMERS関連の情報があふれている。マスクや手洗い消毒剤の購入先、免疫力を高める方法などを共有して共同対応に乗り出している。



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