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MERS病院リストを発表…「遅れたが病院名の発表は歓迎」=韓国

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
中東呼吸器症候群(MERS)患者が確認されたり来院したりした病院は、患者や病気の見舞い客の足が遠のき、葬儀場の利用が減少し始めた。7日に政府が該当病院24カ所のリストを公開した余波だ。患者5人が確認された大田(テジョン)の建陽(コニャン)大学病院側はこの日「いつもと比べて外来患者は30%、病気の見舞い客は半分以上に減った」と明らかにした。この病院のパク・チャンイル院長は「先月28日に患者が来た際すでにMERS対応体制を整えていたのに、疾病管理本部が付加情報を与えずまともに対応できなかった」として「MERS患者だという連絡は2日後に受け取った」と話した。

患者が来院したソウル汝矣島(ヨイド)の聖母病院は一日2500人ほどだった外来患者が1500人前後に減少した。病院関係者は「ツイッターに病院名が出回った先月末以後、葬儀場の利用客も半分になった」と話した。

やはりMERS患者は来院したソウル牙山(アサン)病院には、安全かどうかを尋ねる電話が鳴り響いた。病院側は「MERS患者が来院した当時、救急室の来院者が多かったため受け付け後10分もしないうちにそのまま行ったという点を説明している」として「大きな動揺はない模様」と伝えた。だがツイッターには「来週、家族が手術するのに大丈夫だろうか」などと心配する文が載っている。リストに病院6カ所含まれた京畿道(キョンギド)の平沢(ピョンテク)市民は外出を控えた。平沢市合井洞(ハプチョンドン)のナ・ユンヒ氏(52、女)は「頭痛がするがMERSに感染するかと思って病院に行っていない」として「頭痛が激しくなれば別の街の病院に行くつもり」といった。


政府の発表が遅れたことで不満の声も出ている。ソーシャルネットワークサービス(SNS)などを通して病院名が知らた後にリストを公開したということへの不満だ。患者3人が確認された大田のデチョン病院の近隣住民キム・ジョンオクさん(51、女)は「どの病院か分からず不安に思っている時には隠して、町内の人々が皆知った今になってリストを公開することに何の意味があるのか分からない」と話した。これに対してパク・ワンギ経実連京畿道協議会事務局長は「関連病院ではないのにうわさが出回って近隣住民が不安に思っていた点を考慮すれば、政府の発表は遅れたが歓迎に値する」と評した。政府は7日にリストを発表しながらソウル城東区(ソンドング)の聖母家庭医学科医院を軍浦市(クンポシ)所在と間違って発表するハプニングもあった。

これに先立ち6日には京畿道城南(ソンナム)・富川市(プチョンシ)がMERSの第1次陽性判定者の居住地や職場などを公開して論議が起きた。イ・ジェミョン城南(ソンナム)市長はこの日フェイスブックに「MERS1次検査の陽性反応患者を確認、現況および措置内容」という文を載せて該当者が住んでいるアパートの名前や子供が通う小学校を公開した。キム・マンス富川(プチョン)市長も記者会見で1次陽性判定を受けたイ氏(36)のアパートと職場名、利用したサウナなどを公開した。2人の市長は「市民不安を解消するための措置」と主張した。だが仁川(インチョン)弁護士協会のチェ・ミラ広報担当は「個人情報保護法違反の恐れがある」とした。一方、ペク・ソンギ富川市民連合代表は「病気拡散を防ぐための公益的な面での情報公開」と擁護した。



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