7日午後、ソウル国立中央医療院に中東呼吸器症候群(MERS)の選別診療室を訪れたある外国人が窓口で体温を測定している。保健福祉部が「MERS中央拠点医療機関」に指定した国立中央医療院は、空気中のウイルスが外部に出ないようにする陰圧病床18床を備えている。
遺伝子の変異がないということは、国内MERSウイルスがサウジアラビアなど中東地域で発生したウイルスと同じということだ。これまでMERSの拡散スピードが速く、広範囲に国内に入ってきたウイルスが中東や米国・英国などで発見されたこれまでのウイルスから変異したものではないかという疑問があった。国内では先月20日の第1号のMERS確診判定後、18日間で64人が確診判定を受けた。このためこれまで海外のMERS専門家たちは韓国でウイルスが広がりながらMERSの危険性が高まったり、より感染しやすくなったりする形に変化したのではないかという懸念を示していた。
ウイルスの変異検査は2人目の患者の検体として採取したウイルスで行われた。国立保健研究院は2人目のMERS患者の痰(たん)を採取してウイルスを分離して培養した後、全体の誘電体の塩基序列を完成した。誘電体の塩基序列はウイルスの遺伝子情報を持つ最小情報単位の順序だ。MERSウイルス誘電体の塩基は3万個余りだ。
国内のMERSウイルスはサウジアラビアで流行した最初のMERSウイルスと99.55%一致した。2012年にMERSが初めて発見されたサウジアラビアの患者からオランダのエラスムス医科学研究所(EMC)が初めて分離したウイルスだ。
また、これまで知られているMERSウイルス55個の遺伝子情報の1つであるサウジアラビア分離株(2013年)とは99.82%で最も高い一致を見せた。記者会見に同席したソン・デソプ高麗(コリョ)大学薬科大教授は「ウイルス学で一致率99.55%や99.82%は同じウイルスと見ることができる」と話した。
「韓国MERS、変種ではない」…中東のものと99.55%一致(2檁
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