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病院24カ所を公開…「MERS追跡」が全国に拡大=韓国

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

写真=中央政府と地方自治体が中東呼吸器症候群(MERS)拡散を防ぐために総力対応を決め、協議体の構成に合意した。安熙正(アン・ヒジョン)忠南知事、朴元淳(パク・ウォンスン)ソウル市長、文亨杓(ムン・ヒョンピョ)保健福祉部長官、権善宅(クォン・ソンテク)大田市長、南景弼(ナム・ギョンピル)京畿知事(左から)は7日午後、政府世宗庁舎でMERSに関するすべての情報を共有することにしたと発表した。政府はこの日、MERS患者が発生または経由した病院24カ所のリストを公開した。

中東呼吸器症候群(MERS)拡散を防ぐための中央政府と地方自治体間の協議体が構成され、与野党がMERS特別委員会を稼働するなど総力対応体制が整った。また、崔ギョン煥(チェ・ギョンファン)経済副首相がMERSコントロールタワー(統制本部)を掌握し、政府の対応がまとまりを見せ始めた。先月20日にMERSが初めて発生して以来18日ぶりだ。

文亨杓(ムン・ヒョンピョ)保健福祉部長官は7日、朴元淳(パク・ウォンスン)ソウル市長、権善宅(クォン・ソンテク)大田市長、南景弼(ナム・ギョンピル)京畿知事、安熙正(アン・ヒジョン)忠南知事と会い、中央政府と地方自治体がすべての情報を共有し、双方間の実務協議体を直ちに構成することで合意した。5日夜、朴市長が中央政府の情報未公開を批判し、双方の対立が深まったが、2日ぶりに協力体制に転換した。また、地方自治体の保健環境研究院にMERS感染確認権限を付与した。

MERS対応方式をめぐり対立していた政界も手を握った。金武星(キム・ムソン)セヌリ党代表と文在寅(ムン・ジェイン)新政治民主連合代表はこの日午前、国会で会い、新種感染病やセウォル号惨事のような国家災難に迅速に対応するため「国家災難病院(公共病院)」制度を導入することにした。この病院は普段は特殊病室を空けておき、災難が発生すれば中心的な役割をする。来年の予算に1200億ウォン(約130億円)を反映することにした。


「MERS葛藤」解消後の最初の結実が病院リストの公開だ。政府はこの日、MERS患者が発生または経由した病院24カ所を公開した。サムスンソウル病院、大田大青病院・大田建陽大病院など6カ所は患者が発生し、ソウル峨山病院・翰林大東灘聖心病院など18カ所は患者が経由したところだ。20日に初めて確認されたMERSは31日まで平沢(ピョンテク)聖母病院患者や接触者中心に1次流行し、現在は患者の発生が大幅に減っている。一方、サムスンソウル病院は6日から感染者が急増して17人に増え、2次流行の震源地となった。この日現在、接触者だけで893人にのぼる。うち一部の接触者が他の大型病院で発見されている。14人目の患者がいたサムスンソウル病院応急室を27-28日に訪問したAさん(75、女性)が5、6日、ソウルの大学病院2カ所の応急室に行き、MERS1次陽性判定を受けた。両病院は医療スタッフを隔離し、応急室を臨時閉鎖した状態だ。

平沢聖母病院の感染者は平沢とその近隣に集まっているが、サムスンソウル病院の応急室は全国から患者が集まる。ソウル市と疾病管理本部では管理するのが容易でない。14人目、35人目の患者がいた27-31日に応急室に行った患者と保護者を“公開手配”し、拡散を阻止するという意図だ。その間、MERS関連病院がどこか分からないため国民の不安が深まり、地方自治体と葛藤が生じていた中、電撃的に名簿を公開した。政府は公務員が自宅隔離者を1対1で管理し、携帯電話位置追跡を推進することにした。

7日に14人の新規感染者が発生し、計64人に増えた。権埈郁(クォン・ジュンウク)保健福祉部公共保険政策官は「患者が増えたが、すべて院内感染」とし「サムスンソウル病院応急室に行った人のうち8日まで感染者が追加で出るだろう」と述べた。



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