ゼップ・ブラッター会長（７９、スイス）の後を継ぐ世界サッカーの新大統領は誰になるのか。先月２９日に行われた国際サッカー連盟（ＦＩＦＡ）会長選挙の過程でブラッター追放に率先した人たちが有力候補群だ。

英日刊紙ガーディアンは３日、ブラッター会長の対抗馬として出馬したアリ・フセインＦＩＦＡ副会長（４０、ヨルダン）のほか、ミッシェル・プラティニ欧州サッカー連盟（ＵＥＦＡ）会長（６１、フランス）、サッカースターのルイス・フィーゴ氏（４３、ポルトガル）、ミハエル・ファンプラーグ・オランダサッカー協会会長（６８）などを反ブラッター系候補に挙げた。

アリ・フセイン副会長はＦＩＦＡ加盟２０９カ国が参加した会長選挙で７３票（ブラッター会長は１３３票）を獲得するなど期待以上に善戦し、「ポストブラッター」のトップ走者となった。選挙の過程でフィーゴ氏、ファンプラーグ会長との３者会合を通じて“野党候補一本化”を実現し、リーダーシップと推進力も見せた。フセイン副会長は「ブラッターが正しい決定をした。今はもう未来を描く時だ。変化を恐れる人たちの代わりに私がする」と再出馬を示唆した。


“影の実力者”プラティニ会長が前面に出てくる可能性もある。ＦＩＦＡ会長選挙出馬を譲ったプラティニ会長はその後、フセイン副会長を公開的に支持し、ブラッター落選運動に率先した。選挙の前後に「ブラッター会長が再任すればＵＥＦＡ所属国が２０１８ロシアＷ杯をボイコットするのはもちろん、ＦＩＦＡから脱退して新しい国際機構を作ることもある」と攻勢を見せた。グレッグ・ダイク・イングランドサッカー協会会長（６８）も「プラティニ氏を中心にＦＩＦＡを再編するべきだ」と支持を表した。フィーゴ氏、ファンプラーグ会長、イサ・ハヤト・アフリカサッカー連盟会長（６９、カメルーン）も出馬を考えている。

ブラッター会長が退いた後に代理人を通じて垂簾聴政する可能性もある。先日の選挙を通じて、アフリカ・北中米・オセアニア・アジアなど欧州を除いた残りの大陸から依然として支持を受けている点を確認したからだ。

英ガーディアンは親ブラッター系候補としてジェローム・シャンパーニュ元ＦＩＦＡ局長（５７、フランス）、シャイフ・サルマーン・ビン・イブラヒム・アル・ハリーファ・アジアサッカー連盟会長（５１、バーレーン）を与党候補に挙げた。「ブラッターの隠れた後継者」と呼ばれるシェーク・アルサバ・アジアオリンピック評議会（ＯＣＡ）議長（５２、クウェート）が出る可能性もある。ブラッター会長が「辞退しても次期会長選挙までは会長職を履行する」と公言しただけ後継構図を設計する時間は十分にある。

この日、中央日報のインタビューで「私が役に立つのならばＦＩＦＡ会長職に挑戦する」と明らかにした鄭夢準（チョン・モンジュン）大韓サッカー協会名誉会長（６４）も候補だ。

次期会長選挙は１２月から来年３月の間に行われる予定だ。欧州のブックメーカーは早くも次期ＦＩＦＡ会長をベッティング商品として出した。ウィリアム・ヒルはプラティニ会長に配当率２．２０倍を適用し、最も当選の可能性が高い候補とみている。フセイン副会長が２．７５倍、フィーゴ氏が７倍だ。ブックメーカーの配当率は低いほど実現の可能性が高い。