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【コラム】最下位に転落した韓国企業の危機(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
韓国企業は危機だ。突破口が見えない。こう断定しても間違った話ではないようだ。昨年、上場企業の売上増加率はマイナスだった(金融業除外)。韓国企業の歴史上、極めて異例だ。通貨危機やグローバル金融危機の時も企業の売上高は減らなかった。減少したのは売上高だけではない。企業が商売をして稼ぐ営業利益はさらに大きく減った。好調だったサムスン電子と現代車も厳しかった。売上高と営業利益が大幅に落ちた。そのほかの企業も売上高が減少した。韓国経済を支えてきた製造業はもっと深刻だ。昨年、韓国企業の体力(成長性)と気力(収益性)を落とした主犯だった。素材や機械など輸出業種の不振が大きかった。

世界景気が良くないからだと言う人もいるかもしれない。輸出依存度が高い上場製造企業が影響を大きく受けるからだ。しかしそのためだけではない。中国と日本の上場製造企業は売上高が増えた(中国と日本は昨年7-9月期までの累計実績基準)。韓国企業だけが唯一、売上高が減少した。韓国企業の競争力が故障したということだ。さらに深刻なのは成長性と収益性がともに2013年から最下位に転落したという点だ。それ以前は日本がずっと最下位だった。しかし2013年から逆転した。その年の初めに本格化したアベノミクスの影響が大きかった。日本企業の競争力が回復し、韓国が最下位に転落したのだ。今年も良くなりそうな雰囲気ではない。競争力が高まっていないからだ。輸出が大きく落ちている理由だ。また、中東呼吸器症候群(MERS)が相対的に良かった非製造業に影響を及ぼす見込みだ。対応を間違えれば大変なことになる。2003年の香港経済に重症急性呼吸器症候群(SARS)が影響を及ぼしたように。

企業の不振が深刻になっているのはこうした理由だ。企業が稼いだお金で利子も返せない企業(Interest Coverage Ratio=利子補償倍率が1未満)が昨年、3社のうち1社だった。2010年は5社に1社だったが、大幅に増えた。3年連続で利子補償倍率が1未満であり、3年連続で負債が自己資本より2倍以上多い企業はまさに不振企業だ。こうした企業の負債は昨年64兆ウォン(約7兆円)に達した。上場製造企業だけでこの程度だ。

【コラム】最下位に転落した韓国企業の危機(2)

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