「国際的にマニュアル化された『事前予防対応の原則』(precautionary principle)を韓国保健当局が守らなかったというのが誤りだ」。予防医学専門家のチェ・ジェウク高麗大医大教授はこのように指摘した。世界保健機関(WHO)基準や公衆保険学の教科書に出てくる原則はこうだ。伝染病は0.1%の可能性でもあれば、科学的に明確でなく多少の人権侵害があっても、政府が介入して隔離などの措置で拡散を防がなければいけない。病気の治療は本人の同意を受けなければいけないが、予防が目的の場合は不確かな状況でも本人の同意に関係なく、直ちに措置を取らなければいけないということだ。
ところが我々の保健当局は「胆大」だった。病院の申告にもかかわらず「違うから他の検査をしてみなさい」とし、自ら異常症状を訴えて隔離を要請する患者も帰した。不十分な疫学調査で感染者が中国に渡り、迷惑をかける状況にいたった。マニュアルを無視した初動対処はこのように誤った方向に進んでいった。ではその後はきちんと措置が取られているのだろうか。不幸にも信頼できる姿は見えない。
【時視各角】我々が「MERS」を逃した理由=韓国(2)
ところが我々の保健当局は「胆大」だった。病院の申告にもかかわらず「違うから他の検査をしてみなさい」とし、自ら異常症状を訴えて隔離を要請する患者も帰した。不十分な疫学調査で感染者が中国に渡り、迷惑をかける状況にいたった。マニュアルを無視した初動対処はこのように誤った方向に進んでいった。ではその後はきちんと措置が取られているのだろうか。不幸にも信頼できる姿は見えない。
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