クイーンエリザベス国際コンクールで1位になったバイオリニストのイム・ジヨン氏。(写真=クイーンエリザベスコンクール)
イム氏は海外留学の経験がない。ソウル芸術高等学校1年時に韓国芸術総合学校(韓芸総)に英才入学し、現在も在学中だ。イム氏は「国内で学んでいても不足は感じなかった。立派な先生がいてYouTube(ユーチューブ)などで世界の演奏者の水準を見ることもできる」として「今年2月に学校を卒業したら韓芸総大学院に進学し、さらに国内で学ぶ計画」と話した。イム氏は4年前から韓芸総のキム・ナムユン教授のもとで学んでいる。こうした“地元産”の優勝はピアニストのソン・ヨルウム氏の2002年ヴィオッティ国際音楽コンクール、キム・ソンウク氏の2006年リーズ国際ピアノ・コンクールに続くものだ。全て韓芸総出身の演奏者だ。錦湖(クムホ)アシアナ文化財団の後援を受けているという共通点もある。
イム氏は国際コンクールの経験も多くない。クイーンエリザベスコンクールには初挑戦での優勝だった。昨年は米国インディアナポリス国際コンクールで3位だった。イム氏は「年齢が若くて国際舞台の経験もなく、出場自体が夢だった」として「大きなコンクールの出場はインディアナポリスが初めてだったが、言葉どおり突然の入賞と優勝を続けて取ることになった」と話した。キム・ナムユン教授は「若いけれども堂々としていて舞台をひきつける」として「今後も注目すべきバイオリニスト」と紹介した。