韓国の輸出が５年９カ月ぶりに最も大きな幅で減少した。

韓国産業通商資源部は１日、先月の輸出額が４２３億９２００万ドルで昨年同月比１０．９％減少したと発表した。輸出額が２ケタ減少となったのは２００９年８月（－２０．９％）以来初めて。

５月の輸出が減ったのは原油安の影響を色濃く受けた石油製品（－４０．０％）・石油化学（－２２．８％）の他にも、鉄鋼（－１９．２％）・自動車（－７．９％）・船舶（－３３．４％）など主力品目輸出が一斉に減少したためだ。


地域別でもすべての地域で輸出が減少した。米国での輸出が７．１％縮小した先月に続いて２カ月連続の減少を記録した。最大貿易国である中国向けの輸出も３．３％減少した。その他にも欧州連合（－９．０％）、日本（－１３．２％）、東南アジア諸国連合（ＡＳＥＡＮ）（－１６．７％）など、すべての地域での輸出で一斉に減った。

しかし、輸入額減少幅が輸出額減少幅を上回ったことで５月の貿易収支は６３億２０００万ドルの黒字だった。輸入は３６０億　７２００万ドルで１５．３％減少した。