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ブラッターFIFA会長、5選の夢…結局は腐敗で遠ざかるか

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
30日(韓国時間)、国際サッカー連盟(FIFA)会長選挙を前にFIFAの執行部6人が贈収賄などの疑いでスイス警察に逮捕された。ゼップ・ブラッター会長(79、スイス)の5選への挑戦が危機を迎えることになった。

27日、米国の日刊紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)などによればスイス警察はこの日午前、FIFA例年総会が開かれるチューリヒのホテルを急襲、6人を電撃逮捕して米国に強制連行した。逮捕された幹部は南米サッカー協会長のエウヘニオ・フィゲレド(ウルグアイ)と北中米・カリブ海サッカー協会長のジェフリー・ウェブ(英領ケイマン諸島籍)の両FIFA副会長、FIFA執行委員に内定していたエドゥアルド・リー氏(コスタリカ)、ジョゼ・マリア・マリンFIFA委員(ブラジル)らだ。

会長1人、首席副会長1人、副会長7人、執行委員16人ら計25人で構成されたFIFA執行委員会は、ワールドカップ(W杯)をはじめFIFAの主管大会の開催地最終決定権などを持つ議決機構だ。今回の逮捕は30日に「世界のサッカー大統領」を選ぶFIFA会長選を前に行われた。選挙は30日にスイスのチューリヒで開かれるFIFA総会で209の加盟国の投票で行われる。


今回の捜査は、米国がスイス当局に彼らの逮捕を要請して行われた。英国BBC放送は「逮捕されたFIFA幹部が1990年代初めから1億ドル規模のわいろを受けとっていた容疑がある」と報道した。FIFAは2018年、ロシアW杯と2022年カタールW杯の開催国決定過程だけでなく、マーケティング・中継権の交渉過程でわいろ授受などの汚職疑惑を受けてきた。

スイス警察のある関係者は「当初、米国から10人以上の逮捕要請を受けていたが残りは現場にいなかった」として「FIFAの汚職が長年続く中で、あちこちに蔓延しているという事実に驚いた」と話した。

今回のFIFA会長選挙には、ブラッター氏とヨルダンのアリ・ビン・アル・フセイン王子(40)が出馬した。ポルトガル国家代表出身のルイス・フィーゴ氏とオランダサッカー協会長ミカエル・ファン・プラーク氏は「今回の選挙は1人(ブラッター氏)に絶対権力を集めるための選挙に過ぎない」として21日、立候補辞退を宣言した。「アルゼンチンサッカーの英雄」ディエゴ・マラドーナ氏(55)は25日「ブラッター会長は独裁者」と強く非難もした。

1998年にFIFA会長になったブラッター氏は30年以上にわたり強大な人脈と権力を構築して5選を有力視されていた。FIFAは1998年にブラッター氏が会長になって以降、莫大な利益を得た。2014年のブラジルW杯では57億ドル(約6兆3000億ウォン)の収入を上げた。

しかしブラッター氏の5選への挑戦が大きな危機を迎えたという分析が出てきている。ブラッター氏は在任期間にわいろ・横領などの疑惑を受けてきた。選挙公約でFIFAの透明性の強化を前面に出したアル・フセイン王子は「今日はサッカーにおいて悲しい日だ」と話した。外信によればFIFAは記者会見を行い広報担当を通じて「ブラッター氏は今回の事件とは関係なく、次期会長選は予定通り行われるだろう」と明らかにした。



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