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【コラム】低迷する韓国の茶文化を再生する秘訣は

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
25日は釈迦誕生日であり第35回「茶の日」だった。それに先立ち先週の20・21日、ソウル汝矣島(ヨイド)国会前の芝広場は、お茶の熱気であふれていた。国内最大の茶団体である韓国茶人連合会による「八道茶文化フェスティバル」が2日間にわたり開かれたのだ。

記者が会場を訪れた20日、広場は空席を探すのが難しいほどだった。改良した韓服をきれいに着飾った連合会の女性会員たちが準備したお茶と茶食を勧める茶席が1000回も設けられたからだ。規模も規模だが、何回か席を移って話を聞いてみると会員たちの「お茶愛」が並大抵ではなかった。

大邱(テグ)から来たキム・ヤンスクさん(47)は「お茶を飲んだ後に性格が変わった」と話した。それ以前は直接的でせっかちな性格だったのに、いつの間にか穏やかな性格に変わったという。格式をもって茶を飲む「茶礼」を繰り返し覚えたからか、常に体の正しい姿勢や自ら心がけることを考えるようになると話した。茶に入門してわずか4年での変化だ。


会員たちのそんな情熱にもかかわらず、行事全体に高い評点を与えるのは難しいという気がした。決定的に観覧客が少なかった。その上、多くない観覧客も茶席を設けた会員の知人や同僚たちというケースが目についた。行事に対する広報不足やアクセシビリティの悪さだけではないだろう。お茶の味を知る少数は熱いが、残りはお茶に対して関心のない韓国の茶文化の現状を見るようで苦々しかった。「興行不振」は必ずしも茶人連合会の責任だけでもない。

熱気を広めるにはどのようにすべきだろうか。茶人やお茶産業従事者の間で今こそ韓国緑茶が再飛躍を図るべき時だと声を高める人々が少なくない。まず、お茶産業が底水準にある。農林畜産食品部によれば1990年に年間296トンだった茶葉の生産量は、2006年に4080トンとピークをつけた後ずっと下り坂だ。2013年には3000トン以下に落ちた。こうした中で昨年末に国会を通過した「茶産業の発展・茶文化の振興に関する法律案」を基に農食品部が関連施行令を作っている。

宝城(ポソン)緑茶研究所のチェ・ジョン博士は「長期的に政府の支援下で見るのは良いが、経済性が落ちる傾斜地の茶畑を経済性の高い平地茶畑へと大幅に変えていかなければならない」と注文した。梅厳(メアム)茶博物館のカン・ドンオ館長は「お茶を避ける今までの世代の食欲を変えることは難しい。1カ月に1、2回ずつでも学校給食で子供たちがお茶を飲むようにしなければならない」と主張した。

そうした支援策を実践に移す前に解決すべき問題がある。例えばなぜお茶を学校給食で出さなければならないのかコーヒー好きの保護者を説得しなければならない。それは、ほかの誰がすべき仕事でもない。茶人連合会のような茶団体が出なければならない。パク・ドンチュン東アジア茶文化研究所長は「私たちの問題の1つは、茶文化のどんな点が問題なのか、その問題を解決するにはどうしていくべきなのかに対する論議がないという点だ」と話していた。

シン・ジュンボン文化スポーツ部門次長



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