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北、時速90キロのステルス艦艇を西海に配備…NLL付近に出没

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
北朝鮮がレーダーで探知されにくいステルス機能を保有し、50ノット(時速90キロ)以上で高速機動が可能な新型高速艦艇(VSV=Very Slender Vessel)を最近、西海(ソヘ、黄海)艦隊司令部に配備したと、軍の関係者が26日伝えた。

VSVには30ミリ艦砲と攻撃用魚雷まで搭載し、海軍に大きな脅威となっており、最近は延坪島(ヨンピョンド)の北東20余キロにある北方限界線(NLL)付近のの龍媒島(ヨンメド)近隣にまで接近して航海する姿が確認されたりもしたと、この関係者は伝えた。

金正恩(キム・ジョンウン)第1書記は2013年にVSVの開発を強調し、昨年末と年初に南浦(ナムポ)港などでVSVが観測され、実戦配備段階に入ったという情報があった。しかし実戦配備されて運用され、NLL近隣に接近した事実を軍当局が認めたのは今回が初めて。


北朝鮮軍の情報に詳しい当局者は「北は平壌(ピョンヤン)大同江(テドンガン)南側の統一通りの橋付近にある『12月7日工場』(大同江船舶工場・偵察総局直属)でVSVを10隻ほど建造した』とし『北が西海上で海軍力の劣勢を克服し、有事の際にペクリョン島などに入り込む目的で西海艦隊司令部にVSVを配備したとみられる」と述べた。

軍当局は戦力化されたVSVが7隻前後と把握している。特にVSVは北朝鮮軍工作部署の偵察総局で建造し、一般海上作戦はもちろん特殊部隊員の投入にも利用される可能性がある。米軍も特殊部隊員用としてVSVを運用している。

一般の艦艇は波に乗って航海するが、VSVは波を突き抜けて進むよう設計されている。このため前部はとがっていて後部にいくほど広くなる形だ。具体的な諸元は確認されていない。ただ、船体は長さ30メートル・幅5メートルほどの大きさで、レーダー反射面積(RCS)を最小化するよう船体を設計し、表面にステルスペイントを塗っていると、軍当局は判断している。

軍の関係者は「北の艦艇は老朽し、手動式砲を運用し、我々の海軍艦艇より性能が落ちるが、今回、実戦配備されたVSVは新たな脅威の要素」と述べた。

韓国海軍が保有する艦艇のうち最も速いのは誘導弾高速艦(PKG)で、40ノット(時速70キロ)。ステルス艦艇が高速機動する場合、レーダーが波と艦艇を区別するのが難しく、ミサイル攻撃が事実上不可能だと軍関係者は伝えた。

国防科学研究所(ADD)は北朝鮮の空気浮揚艇(ホバークラフト)とVSVに対応するため、自ら目標物を探して攻撃する地上発射用2.75インチ誘導ミサイルを来年実戦配備する予定だ。



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