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【時視各角】サムスンの運命をかけた半導体の勝負(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
中国の真ん中の広い関中平原。南側に険しい秦嶺山脈、北には渭水(黄河の支流)が流れる千年古都・西安にサムスン電子半導体工場がある。もともと荒れ地だったところに10兆ウォンの投資とともにものすごいスピード戦が行われた。中国官僚60人余りが現場に出てきてサムスン側とひざを突き合わせ、15カ月後に工場が完工した。許認可申請と同時に2600世帯の農家が撤去し、「地上げ」や墓地移転問題まで中国政府が引き受け解決した。西安の工場はNANDフラッシュメモリを中心にサムスンの半導体の全体物量の5%を生産する。

この工場を習近平中国国家主席の「政治的故郷」を意識した「外交的投資」と解釈するのは誤解だ。まず西安は、半導体の生産にとって必要な水と電力が豊富だ。すぐそばを渭水が流れ、山西省は中国最大の石炭地帯で電力が余っている。また世界のコンピューターの90%、携帯電話の85%を製造する国が中国だ。一緒に半導体の輸入が2013年(2313億ドル)に原油を抜いて1位となった。中国の神経を刺激しないようにするなら現地生産が答えだ。

この頃、中国は半導体に血眼になっている。昨年21兆ウォンの半導体ファンドを作り、強大な権限を持つ「半導体領導小組(leading small group)」まで新設した。今後10年で半導体分野に1兆元(約175兆ウォン)を投入する計画だ。すでに中国はLCDにおいてこのような戦略で利益を得た。わずか7年でLCDの国内自給率が55%を突破したのだ。これに一歩先立ち中国で現地生産したLG・サムスンは幸いだった。日本のシャープをはじめとする世界の非中国系LCD企業は風前の灯の境遇だ。中国が果たして半導体の夢も同じように成し遂げられるだろうか?


サムスンの描く大きな絵は、中国西安で見ればその輪郭がさらに明確になる。西安工場のそばには半導体の2ライン分の空き地がある。今後、現地生産量が3倍に増やせるという話だ。だが、これよりはるかに広いのが最近着工した京畿道平沢(キョンギド・ピョンテク)の半導体の敷地だ。およそ80兆ウォンを投資して5ラインが入ることのできる面積だ。しばらくギャラクシー狂風で妨げられていたが依然としてサムスン電子の核心主力は半導体だ。今後、平沢にどんなラインを入れるかによってサムスンの運命が変わる。



【時視各角】サムスンの運命をかけた半導体の勝負(2)

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