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【コラム】ケリー米国務長官の訪韓が残したもの(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
ジョン・ケリー米国務長官の訪韓でサプライズはなかった。北朝鮮問題と米韓同盟という核心事案に関し、ケリー長官はただ「戦略的忍耐(strategic patience)」政策を再確認した。しかし北朝鮮で展開されていること、朴槿恵(パク・クネ)大統領の最近の発言、中国の対北朝鮮立場などを総合してみると、一つ予想可能だ。韓半島(朝鮮半島)状況が悪化するということだ。

米国の対北朝鮮政策は3つの要素で構成される。時々誤って理解されている要素だ。米国は2005年9月の共同声明に立脚し、6カ国協議に復帰するという意思を繰り返し表明した。6カ国協議は2008年に中断したが、共同声明自体は重要な転換点を用意した。北朝鮮の核廃棄に対する反対給付として米朝修交、平和協定締結、経済支援を北朝鮮に提供する「グランドバーゲン(grand bargain)」を設定したのだ。

しかし結局、米国と4カ国は北朝鮮に制裁を加えることで合意した。制裁は北朝鮮を懲らしめるだけでなく、北朝鮮の態度を変えるために設計された。また、防御的な措置でもある。国連安全保障理事会が承認した制裁の目標は、北朝鮮が核・ミサイルプログラムに使う物資を輸入できなくするというものだった。米国は結局、北朝鮮が非核化交渉に実体のある関心を見せなければ、米国は6カ国協議に復帰しないという立場を明らかにした。


米国の政策に対して批判的な韓国人と北朝鮮政権は、このような米国の立場が「非核化交渉が始まる前に北朝鮮に非核化を要求するようだ」と主張した。しかしこのような主張は米国政策に対する誤った解釈だ。米国の「前提条件(preconditions)」は北朝鮮にいかなるものも放棄するよう強要していない。米国とその同盟国が要求するものはただ、北朝鮮が2005年の共同声明を遵守することだ。核ミサイルプログラムを直ちに撤廃しろというのではなく、ひとまず停止しろということだ。

ケリー長官の訪問で一つ、微妙な変化が発生した。近い将来、米国・韓国・中国が制裁を段階的に拡大する可能性が高まった。ケリー長官は中国がすでに予想以上に多くの対北朝鮮圧力を加えていると述べた。昨年、朝中貿易を減らす一連の措置を静かに取ったということだ。ケリー長官が北京を訪問した当時、中国の官僚が対北朝鮮措置について明確に話すことはなかった。しかし彼らは米国と中国が北朝鮮を6カ国協議に呼び戻すために協力していると強調した。ケリー長官がこの問題に関して中国に賛辞を送ったのは驚くほどストレートだった。



【コラム】ケリー米国務長官の訪韓が残したもの(2)

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