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【社説】THAADに関する米国の確実な立場は何か=韓国

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
ケリー米国務長官が韓国を離れる前に残した一言が波紋を呼んでいる。ケリー長官は1泊2日の訪韓日程の最後の順序で、一昨日午後にソウル龍山(ヨンサン)米軍基地を訪れた。この席でケリー長官は「我々は(北朝鮮が引き起こす)すべての結果に備えなければいけない」と前提した後、「これが、高高度ミサイル防衛(THAAD)体系をはじめ、他の手段について話す理由」と述べた。北朝鮮の脅威に関連し、米国務長官がTHAADを公開的に述べたのは初めてという点で、大きな関心が集まるしかない。

波紋が広がると、韓国外交部は急いで鎮火に動いた。THAAD配備の必要性に言及したのではなく、北朝鮮の脅威に対抗してさまざまな準備が必要だという一般論を述べただけだとし、過度な解釈を警戒した。在韓米国大使館も釈明した。米軍将兵を対象にした内部の行事で出た話であり、今回の訪韓はもちろん、今まで韓米間でTHAAD問題は公式的に議論されたことはないということだ。米国の外交トップがした公式発言の意味を、同盟国の政府と同盟国駐在大使館が熱心に縮小するという珍しい状況が演出されたのだ。自分の発言の波紋を予想できなかったとすればケリー長官は鈍感であり、予想しながらしたのであれば意図があると見なければいけない。

在韓米軍司令官がTHAADの韓国配備の必要性に言及して始まったTHAAD問題は、韓国社会の論争を触発し、韓米関係の大きなイシューに浮上した。米政府と軍関係者が公論化すれば、韓国政府が消防士として出てくるパターンが繰り返されてきたが、先月のカーター国防長官の訪韓でひとまず落ち着いた。カーター長官は「まだTHAAD配備を議論する段階ではない」と一線を画した。ケリー長官の突然の発言でまた論争が再点火され、いったい米国の真意は何かという不満が強まっている。


ケリー長官は「韓米同盟はいつよりも強力だ」とし「米韓間の対北朝鮮協調は1インチ、1センチの光も漏れる隙間がない」と強調した。しかしTHAADのように重要な問題で米国の内心が分からず落ち着かない状況は、隙間のない同盟関係にふさわしくない。まず米国からTHAADの韓国配備に関する確実な立場を明らかにする必要がある。自国の負担で配備するのか、韓国に負担を要求するのか明確でない。

今まで政府は「戦略的あいまい性」の裏に隠れ、米国の要請がないため、協議はなく、したがって決定したこともないという「3NO」の立場を維持してきた。THAADの韓国配備に反対する中国との関係を考慮した苦肉の策とみられるが、対策なく決定を先送りする無責任の極限状態という指摘が多い。THAAD問題は対北朝鮮抑止の効用性を考え、我々が主体的に判断して決める問題だ。米国や中国の表情を見ながら振り回される問題ではない。本当に重要なのは、そのような判断をする実力を果たしてこの政府が備えているかどうかだ。



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