現代(ヒョンデ)自動車ブラジル工場は今年1-3月期に4万3000台を販売した。昨年1-3月期と同じ販売台数だ。1年前よりも戦略車種であるHB20の高級モデルを10%以上多く売ったが韓国ウォン表示での売り上げはむしろ11.2%減った。1年間でブラジルレアルが韓国ウォンに対し16%安くなったためだ。コストはそのままなのに売り上げだけが減れば自然と利益も減少する。
KB投資証券によれば現代車は1-3月期だけで為替レート変動により3500億ウォン(約385億円)ほどの損害をこうむった。主力市場である新興国通貨とユーロが安くなった上に、円安まで進んだからだ。日本円・ユーロ、新興国通貨の同時安で困難を経験している企業は現代車だけではない。サムスン電子とLG電子など電子・自動車・鉄鋼・造船・機械などの輸出割合が大きい5業種の10企業(業種別の売上額上位2社、造船は3社、機械は1社)が1-3月期にこうむった為替レート関連の損失は3兆ウォンに及ぶ。
◆最悪の為替レート状況
国内企業の為替差損は、大きくわけて生産過程と損益認識過程の2回にわたって発生する。海外生産の過程ではドルと現地通貨間の関係から出る。例えばLG電子メキシコ工場とブラジル工場は、ドルでテレビパネルを購入した後、現地でテレビを生産して売って現地通貨を受け取る。16日基準のドルに対してメキシコペソとブラジルレアルは2013年末と比較してそれぞれ14.9%と27.2%安くなった。これによって高く部品を買って安く完成品を売る状況に直面することになる。
国内企業のロシア工場の状況はもっと深刻だ。1年余りでドル対比ルーブルは50%以上も安くなった。ロシアに生産ラインを置いているサムスン電子とLG電子、現代車などは現地生産の割合を増やして為替差損を減らそうと尽力している。だが部品を100%現地で調達できずある程度の損害を甘受するほかはない。
為替レート関連の損失はここで終わらない。国内本社で損益を認識する段階で2次損失を受ける。国内企業は四半期末の決算をする時、海外法人の損益を韓国ウォン基準に換算する。新興国通貨に対するウォン高傾向のために新興国で多く稼いでも韓国ウォンに変えると利益は減ってしまう。
<韓国輸出企業ウォン高ショック>現代車、ブラジルで高級モデル多く売っても売り上げ11%減(2)
KB投資証券によれば現代車は1-3月期だけで為替レート変動により3500億ウォン(約385億円)ほどの損害をこうむった。主力市場である新興国通貨とユーロが安くなった上に、円安まで進んだからだ。日本円・ユーロ、新興国通貨の同時安で困難を経験している企業は現代車だけではない。サムスン電子とLG電子など電子・自動車・鉄鋼・造船・機械などの輸出割合が大きい5業種の10企業(業種別の売上額上位2社、造船は3社、機械は1社)が1-3月期にこうむった為替レート関連の損失は3兆ウォンに及ぶ。
◆最悪の為替レート状況
国内企業の為替差損は、大きくわけて生産過程と損益認識過程の2回にわたって発生する。海外生産の過程ではドルと現地通貨間の関係から出る。例えばLG電子メキシコ工場とブラジル工場は、ドルでテレビパネルを購入した後、現地でテレビを生産して売って現地通貨を受け取る。16日基準のドルに対してメキシコペソとブラジルレアルは2013年末と比較してそれぞれ14.9%と27.2%安くなった。これによって高く部品を買って安く完成品を売る状況に直面することになる。
国内企業のロシア工場の状況はもっと深刻だ。1年余りでドル対比ルーブルは50%以上も安くなった。ロシアに生産ラインを置いているサムスン電子とLG電子、現代車などは現地生産の割合を増やして為替差損を減らそうと尽力している。だが部品を100%現地で調達できずある程度の損害を甘受するほかはない。
為替レート関連の損失はここで終わらない。国内本社で損益を認識する段階で2次損失を受ける。国内企業は四半期末の決算をする時、海外法人の損益を韓国ウォン基準に換算する。新興国通貨に対するウォン高傾向のために新興国で多く稼いでも韓国ウォンに変えると利益は減ってしまう。
<韓国輸出企業ウォン高ショック>現代車、ブラジルで高級モデル多く売っても売り上げ11%減(2)
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