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隠密になった北朝鮮の脅威…韓日で原子力潜水艦保有の声高まる(1)

ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版
最近、北朝鮮が潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)射出実験に成功したと伝えられ、北東アジアでの潜水艦戦力競争に火がつく見込みだ。北朝鮮のSLBM実戦配備が数年以内に現実化するだけに、韓半島(朝鮮半島)をめぐる軍事的な緊張はさらに高まると予想される。また、北朝鮮のSLBM開発で、米国・中国・ロシアの太平洋をめぐる潜水艦競争が韓半島周辺海域にまで広がるという懸念も強まった。潜水艦はその性格上、いったん基地を離れた後には探知を通じて攻撃するのが容易でない。このために軍事的に劣勢な国の立場では、相手国に対する非対称戦力として活用できる。特に潜水艦に核弾道ミサイルを搭載する場合、これは致命的な脅威となる。北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)第1書記の言葉のように、「敵の背中にいつさく烈するか分からない時限爆弾をぶら下げておいた」ものであるからだ。

潜水艦が戦争に本格的に活用されたのは第1次世界大戦からだ。1914年9月にドイツのU-21が英国巡洋艦「パスファインダー」を撃沈した事件は全世界に衝撃を与えた。当時、海洋を掌握していた英国は「潜水艦は卑劣な武器であり、潜水艦を動員した攻撃は野蛮な行為」と述べ、その価値を低く評価した。そして潜水艦に対処できる武器も十分に開発しなかった。ドイツの潜水艦は初歩的なレベルだった。潜水能力もしばらく水中に留まることができる程度であり、魚雷の速度は20ノット(時速37キロ)にすぎなかった。このような初歩的な武器が大型巡洋艦を撃沈し、乗組員296人のうち259人を抹殺したため、参戦国は驚いた。英国は巡洋艦が沈没した後も潜水艦による攻撃であることをすぐには把握できなかった。流れてきた機雷による沈没だと考えた。第2次世界大戦ではドイツのUボートが戦場で活躍した。戦争が終わった後、ウィンストン・チャーチル英首相は「戦争中に私を最も恐れさせたのはドイツのUボートだった」と回顧した。

このような潜水艦の長所はその特性上、現代戦でもそのまま引き継がれている。敵が知らない状況で奇襲攻撃を加えることができるという点だ。北朝鮮が韓国より30年も前の1960年代から潜水艦の開発に入ったのも、3面が海に囲まれた韓半島で戦争が勃発する場合、潜水艦の効用をよく知っていたからだ。


北朝鮮のSLBM開発が既成事実化しただけに、専門家は韓半島周辺国の潜水艦開発競争が激しくなると予想している。特に南北と日本に注目している。米中露3カ国はすでに核ミサイルを発射できる原子力潜水艦を保有し、戦力上、北朝鮮のSLBM開発に大きな影響を受けないだろう。

現在、北朝鮮は潜水艦と潜水艇を70隻ほど保有している。米国は原子力潜水艦73隻を保有し、中国は原子力潜水艦とディーゼル潜水艦を65隻、ロシアは62隻、日本は18隻を保有している。韓国は2月、世界で6番目に潜水艦司令部を創設したが、潜水艦の数は13隻にすぎない。すべてディーゼルエンジンを搭載している。 (中央SUNDAY第427号)



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