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北、韓国人連れてきて覚せい剤製造…黄長ヨプ暗殺指示も(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
北朝鮮当局が韓国の覚せい剤製造者らを北朝鮮密入国させて覚せい剤(ヒロポン)を製造させ、彼らに黄長ヨプ(ファン・ジャンヨプ)元労働党書記(2010年死去)など反北朝鮮人物暗殺指令まで出したと、検察が明らかにした。これは、国家情報院が最近、脱北者を装って亡命した北朝鮮人民武力部傘下の偵察総局出身工作員Cを尋問する過程で明らかになった。

ソウル中央地検公安1部(部長ペク・ジェミョン)は覚せい剤製造や暗殺指令などのためにCに接触したK(62)、B(68)、H(56)を覚せい剤類管理法違反、国家保安法上特殊潜入・脱出および殺人予備容疑で拘束、起訴したと17日、明らかにした。

検察によると、Bらは工作員Cの指令を受け、2007年7月に北朝鮮に密入国し、黄海道沙里院(ファンヘド・サリウォン)付近で覚せい剤70キロを製造した。国内で「覚せい剤製造技術者」として活動したBが別の工作員Aから同業の提案を受けながらだ。


Bは知人のK、Hを引き込んだ。北朝鮮が製造場所を提供し、覚せい剤1トンをを作れば、半分の500キロを渡すことにしたが、実際には70キロ(数百億ウォン分)を製造した。Bらは「覚せい剤の製造に必要な反応炉・冷却器など設備は中国で購入し、覚せい剤の原料は国内で購入して北に持って行った」と述べた。密輸には中国丹東ー北朝鮮新義州(シンウィジュ)間の国際化物列車と釜山(プサン)ー羅津(ナジン)港貨物船が利用された。彼らは鴨緑江(アムノッカン)を渡り、北朝鮮を行き来する時はゴムボートを利用し、工作員Cが同行したという。北朝鮮保衛部所属の軍人の保護も受けた。検察の関係者は「経済難に苦しんだ対南工作組織が国内覚せい剤組織を引き込んだとみられる」と述べた。

検察の調査の結果、北朝鮮当局は覚せい剤製造者らに反北朝鮮人物の暗殺まで指示した。工作員Cが2009年10月、Kに「韓国内の安全家屋で生活する黄長ヨプ元書記と姜哲煥(カン・チョルファン、脱北者の北朝鮮体制批判活動家)を暗殺しろ」という指令を出したという。それから1カ月後の同年11月、偵察総局所属の工作員キム・ミョンホら3人も黄元書記殺害指示を受けた。殺害支持者は偵察総局長の金英哲(キム・ヨンチョル)上将(韓国の中将に相当)だったと、2010年の検察の捜査の結果、明らかになった。Cも国家情報院の尋問で「当時、偵察総局本部レベルの指示があった」と述べた。



北、韓国人連れてきて覚せい剤製造…黄長ヨプ暗殺指示も(2)

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