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【社説】米国務長官の訪韓、萎縮した韓米関係回復の契機にすべき

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
韓米関係が微妙になっている中で今日ジョン・ケリー米国国務長官が1年3カ月ぶりに訪韓した。来月に予定されている朴槿恵(パク・クネ)大統領の訪米を前に日米関係よりも萎縮したような韓米関係を新たに確かめる好機であることに間違いない。

韓米関係に大きな隙間ができたわけではないが米国は最近、過去の歴史問題で対立を生じている韓日間で、それとなく日本の肩を持つような印象を匂わせている。先月、安倍晋三首相の訪米期間中に上下院合同演説など極めて歓待したことがそうだと言える。しかし安倍首相が慰安婦問題について明らかな謝罪をしなかったのに玉虫色でやり過ごしたことは大いに遺憾だ。

それでも訪韓したケリー長官に向かって、過去の問題に関し米国を圧迫して日本を牽制しようとする戦略を駆使することは望ましくない。こうした戦略は安倍首相訪米の時すでに通じないことが判明したからだ。


したがって今回は来月の韓米首脳会談が意味ある出会いになるよう事前調整することが緊要だ。今回の朴大統領の訪米は安倍首相の合同演説直後に行われるため、ややもするとみすぼらしく見えるかもしれない。歴代大統領や周辺人物のせいも大いにあるが、韓国外交の慢性病の1つは実より外見に重点を置いてきたという点だ。朴大統領は2年前すでに上下院合同演説をした上に今度は実務的訪問であるだけに、安倍首相に匹敵する歓待を期待することは無理だ。儀式的なものだけにあまりにも気を遣ってはいけない。

北朝鮮が実験した「潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)」に対する具体的な防衛策も今回議論されなければならない。発射実験をめぐって真偽の論争が大きくなったが、間違いないのは北朝鮮がSLBMの開発にまい進中だという事実だ。このままでは4~5年以内の実戦配置も不可能ではない。深海でひそかに動く潜水艦を探知することはきわめて難しく、SLBMは「沈黙の暗殺者」と呼ばれる。北朝鮮がSLBMを持つようになれば米本土に対する核報復が可能になり、現在開発中である韓国型ミサイル防衛体系(KAMD)やキルチェーンまで全て無用の物になるところだ。韓米同盟の根幹を揺るがす重大懸案であるだけに、ケリー長官の訪韓に合わせて共同防衛策を設計し、来月の両国首脳会談を通してその仕組みを完成させなければならない。



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