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<北朝鮮恐怖統治>逮捕から3日後に裁判なく処刑…「所信を述べるのは命がけ」(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
先月30日、平壌(ピョンヤン)北部の順安(スンアン)区域にある姜健総合軍官学校射撃場。14.5ミリの高射銃(高射砲)の銃身4つが玄永哲(ヒョン・ヨンチョル)人民武力部長に向けられた。66歳の玄永哲は韓国の国防部長官に該当し、北朝鮮で黄炳瑞(ファン・ビョンソ)総政治局長に次ぐ軍序列2位だ。玄永哲部長の家族を含む参観人は「頭を下げたり涙を見せたりもするな」という北朝鮮当局の指示に従って銃殺場面を眺めなければならなかった。国家情報院が入手した複数の情報に基づき再構成した姿だ。

国家情報院は13日、「玄永哲部長が逮捕から3日後に粛清された」と確認した。ただ処刑されたかどうかについては「情報上ではそうだが、まだ断定することはできない」と述べた。粛清された時点である先月30日から最近(5月5-11日)まで朝鮮中央テレビでは玄永哲部長を削除していない金正恩(キム・ジョンウン)第1書記の映像物が放送されたからだ。情報当局の関係者は先月29日に国家情報院が国会情報委で15人の処刑事実を知らせた後、北朝鮮当局が体制内部の問題が過度に露出するのを懸念して口を封じている、と伝えた。

しかし玄永哲部長が処刑されたという複数の詳細情報がさまざまな経路で情報当局に入ったとも述べた。処刑が事実である場合、「(労働)党政治局の決定」だが、裁判も行わず即決処刑に近い。金日成(キム・イルソン)-金正日(キム・ジョンイル)-金正恩と続く北朝鮮歴代政権でこのように速戦即決で幹部が処刑された事例はないと、情報当局は説明した。玄永哲部長は今年だけでも金第1書記の公開活動に14回随行し、北朝鮮の幹部の中で4番目に多い。


4月にはロシアのモスクワを訪問し、ロシア国防相と会談している。国家情報院の関係者は「金正恩の独断性が深刻化していることを見せている」とし「恐怖統治の程度が高まっていて、幹部の間でも内心、金正恩の指導力に対する懐疑的な見方が広がっている」と述べた。

国家情報院によると、金正恩時代の処刑方式は残忍性を強調しているという。銃殺した後、火炎放射器で遺体を焼くという証言も多数出てきたという。処刑を見守った参観者の間では「しっかりやれ。高射銃の前に立つつもりか」と「次の処刑ではミサイルが出てくるのでは」という自嘲の声も出ていると、情報当局は伝えた。情報当局が入手した2014年の北朝鮮内部の文書には、反逆者に対し「火で焼いて、タンクで踏みつぶし、跡形をなくしてしまうのが軍隊と人民の叫び」という内容が出てくる。

家族にまで苦痛が相続されるのも金正恩時代の処刑の新しい姿だ。出版・映像物から名前・写真が削除される「抹消」作業が進められると同時に、家族には連座制を適用して政治犯収容所に収監したり地方に追放して革命化教育を受ける処罰が下される。

国家情報院の関係者は「『金正恩に所信を述べるには命をかけなければいけない』という雰囲気が形成されている」とし「幹部が状況を見ながら自分の身を守ることに没頭する現象が広がっている」と話した。処刑による恐怖心のため金正恩政権の基盤は依然として安定しているという。



<北朝鮮恐怖統治>逮捕から3日後に裁判なく処刑…「所信を述べるのは命がけ」(2)

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