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【コラム】韓国の中国専門家は「親中国」なのか(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

イラスト=キム・フェリョン

南北関係と韓国内の北朝鮮研究者の価値の間には、どんな関数関係があるだろうか。関係が好転すれば、進歩陣営に属する専門家の株価が上がる。講演要請が殺到し、セミナー出席も多い。タイミングがうまく合えば月1000万ウォン(約110万円)の収入も可能だという。反対に関係が行き詰れば行き場がなくなり相場が下がる。月100万ウォンの収入を上げることも難しい。

国際関係でも似たような現象が広がっている。韓日関係が悪くなれば両国友好を強調していた知日派の要人は「潜水艦に乗った」という話が出るほど活動が息をひそめる。日本も事情は同じだ。韓日関係が悪化の一途をたどると良心的な知韓派は尻尾を隠した。代わりに嫌韓派の韓国たたきが猛威をふるっている。韓国をたたくほど金を稼げるという噂が広がりながら誰もかれもが韓国に恥をかかせようと乗り出している状況だ。

国内の中国専門家の状況はどうだろうか。朴槿恵(パク・クネ)-習近平時期に入って韓中関係は政治的にも経済的にも巡航中だ。蜜月期に近い。また肥大化する中国の図体に正比例して中国専門家を探す国内需要もまた日増しに大きくなっている。中国専門家としては口笛でも吹くべきだろうか。それに先立ち耳を傾けなければならない手厳しい忠告が待っている。


先月、ソウル翰林(ハンリム)国際大学院大学校では「韓中関係の未来」をテーマに2015年度「現代中国学会」(キム・テホ会長)の春季学術会議が開かれた。チョン・サンギ元台湾駐在大使は祝辞で「なぜ国内の中国研究学者が親中的という評を聞くのか」と問題を提起した。そんな話を取り上げたのは「中国に対する分析ではなく、中国の立場を解釈して伝える『通訳』レベルの研究が多いためではないか、また米国や日本の立場を考慮していない断片的・中国的な分析が多いからではないか」という指摘と一緒だった。

この問題提起はこの日のテーマではなかったが、まるで最も重要なテーマのように会議に参加した中国研究者らの心から一日中離れなかった。同徳(トンドク)女子大学中国学科のイ・ドンリュル教授はこれについて自ら2つの理由を提示した。1つは、ある問題についての中国の立場が何なのかについての問いを受けて、これに対する説明を「一生懸命に」したのが親中国だという話を生むということだ。もう1つは、普遍性に欠ける一部の中国の主張がどんな背景から出ているのかを説明すると、いつのまにか親中国というレッテルがつくというものだ。



【コラム】韓国の中国専門家は「親中国」なのか(2)

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