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【社説】韓国を離れようとするGM

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
ゼネラルモーターズ(GM)がアジア地域の生産拠点を韓国からインドに移すことを検討中という。これほど説が広がるということは、結局、韓国を離れるようだ。生産量の相当部分を輸出するだけにウォン高の影響もあるだろう。インド自動車市場に力を注ぐというが、実際は労働コストが決定的な理由だ。低い生産性にもかかわらず高賃金を維持しなければいけない韓国労働市場の構造的矛盾に嫌気がさしたのだろう。デトロイトの悪夢を繰り返したくないというGMの内心が読み取れる。

実際、韓国はこの数年間、GMの自動車輸出の20%を担うハブの役割をしてきた。2007年には96万台を生産した。しかしGMの関係者が過去5年間の人件費が50%に上がったのは韓国が唯一だと吐露するほど、最近は人件費に苦しんできた。しかも2013年からシボレーブランドの輸出がふさがり、昨年は生産量が63万台に減った。その間、通常賃金問題で労組と絶えず争ってきた。労組は通常賃金を拡大するという合意まで引き出しておきながら、まだ過去の未払い賃金を支払うよう訴訟まで進めているという。

しかし生産性はそれほど上がっていない。昨年、GMの工場稼働率は75%にとどまった。賃金は上がり、労組のパワーは強いが、生産性は上がらない。こういうところで企業をする理由を見いだせないのは当然だ。GMだけではない。現代・起亜自動車も同じだ。韓国の労働生産性が米国やドイツの半分レベルという経済協力開発機構(OECD)の報告書もある。時間あたりの賃金指数が最も高い国も韓国だ。セルジオ・ロシャ韓国GM社長は労組について、「彼らは今日は得るかも知れないが、それが明日を失わせる」と批判したこともある。目の前の利益ばかり考える国からGMが離れようとするのは当然だ。こうした事実は海外工場を視察した労組員もよく知っている。しかし韓国にさえ帰ってくればすぐにまた闘争モードに戻る。

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