韓国を旅行する時、仁川（インチョン）空港や金浦（キンポ）空港からソウル都心へ行く交通の便として仁川空港鉄道が多く利用されている。ところで仁川空港鉄道は一般地下鉄と異なる点が多いため、知って利用すると得することが多い。

○仁川空港鉄道は１１駅全てに停車する一般列車（ａｌｌ　ｓｔｏｐ　ｔｒａｉｎ）とソウル駅～仁川空港駅をノンストップで結ぶ直通列車（ｅｘｐｒｅｓｓ　ｔｒａｉｎ）の２種類がある。一般列車は一般地下鉄と同じだ。一方、直通列車は個人別の座席で立席がなく、旅行かばんを保管する空間も広いうえに騒音も少なくゆったりとしている。また、直通列車にはトイレも完備されている。

○列車運賃はソウル駅～仁川空港駅基準で、一般列車は３９５０ウォン（約４３７円、交通カード使用時）、直通列車は８０００ウォンだ。ところで、直通列車は４人以上で利用すると１人あたり６０００ウォンに割引されるグループ割引制度があるので、できるだけ４人が一緒に乗車券を購入するとよい。


○仁川空港鉄道はソウル駅から地下鉄１、４号線に乗り換えることができるが、最近、地下乗り換え通路が開通して乗り換え時間がぐっと短縮された。これからは空港到着後、明洞（ミョンドン）や東大門（トンデムン）、仁寺洞（インサドン）などに向かう場合、ソウル駅から１号線（仁寺洞）や４号線（明洞、東大門）への乗り換えが便利になった。乗り換え通路では１回用交通カードを使っての乗り換えが可能だ。ただ、以前のようにゲートの外に出て乗り換える場合には、基本料金を新たに払わなくてはならない。

○仁川空港鉄道ソウル駅から地下鉄１，４号線で乗り換える場合、一般列車は乗り換え通路で乗車券をチェックしてそのまま通過すれば良い（チェック時に追加料金は発生しない）。しかし、直通列車を利用した場合はソウル駅到着後すぐに乗り換え通路を利用することはできない。まず直通列車の乗車券を改札口に投入してゲートの外に出た後、地下３階で地下鉄乗車券を新たに購入してから改札を通らなくてはならない。

○ソウル旅行を終えて大韓航空やアシアナ航空、済州（チェジュ）航空便を利用して仁川国際空港を通じて出国する場合、仁川空港鉄道ソウル駅の都心空港ターミナルを活用しよう。このターミナルでは出国手続業務（搭乗手続、出国審査）がおよそ１０分程度で早く済み、仁川空港のように長い列に並んで待つ必要がない。休暇シーズンなど海外出国で混雑しやすい時に特に便利だ。

ただ、都心空港ターミナルのサービスは直通列車利用客に対しては無料で提供され、大韓航空、アシアナ航空、済州航空国際線航空券所持者は直通列車運賃を１人あたり８０００ウォンから６９００ウォンの割引を受られる。

○ソウル観光を終えて仁川空港から出国する時に荷物が多い場合、仁川空港駅を出たら待機している電動カートを利用しよう。荷物の多い乗客や高齢者、体の不自由な人のために仁川空港駅から旅客ターミナルの入口まで無料で連れて行ってくれる。