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「ユーロ6」排ガス規制、9月から本格実施…日本車にはチャンス(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

現代「ベラクルーズ」は排出ガス基準を満たせず生産打ち切りの危機に直面している。(写真=現代自動車)

9月から本格実施される「ユーロ6」排出ガス規制のため自動車業界が騒々しい。環境部が公表した基準を満たせなければ車を販売できないからだ。ユーロ6とは欧州連合(EU)で施行する「排出ガス」規制制度。韓国国内では大気環境保全法第46条に基づきこの基準を適用している。3.5トン未満の車に対して窒素酸化物(NOx)を従来より50%以上削減(0.18グラム/キロ→0.08グラム/キロ)するのが核心内容だ。

乗用車の場合、新規モデルは2014年9月1日からこの規定を適用している。新しく開発されて販売される車はすでにユーロ6基準を満たすよう設計された。問題は過去に販売した車だ。このようなモデルは2015年9月1日から規制の対象となる。このために業界ではより向上した技術開発を通じてユーロ6基準を満たすか、車の生産を打ち切るか頭を悩ませている。

ユーロ6を満たすにはエンジンを新しく開発したり、排出ガスを分解する「後処理装置」を追加しなければいけない。しかし後処理装置の価格は数百万ウォンにのぼるため、100万ウォン-300万ウォン(約11万ー33万円)ほど車の価格が上がることになる。高価輸入車が後処理装置を追加すれば数百万-1000万ウォンほど値上がりする可能性もある。


各車ごとに事情は違う。現代自動車と起亜自動車の場合、すでにほとんどの車が「エンジン改善」作業を終えた。i30とi40をはじめ、ソレント・カーニバル・グレンジャーディーゼルもユーロ6基準に合わせて発売された。国内のほかのメーカーに比べて速やかな対応だ。問題は「ベラクルーズ」と「モハベ」だ。2.0リットル前後の排気量のエンジンは相対的にユーロ6基準を満たしやすいが、3.0リットルの排気量のベラクルーズとモハベは状況が違う。規制を満たすための技術的難易度が高く、それだけ価格の上昇幅も大きくなる。モハベは月平均1000台ほど売れているが、ベラクルーズは300台程度にすぎない。このため現代車がベラクルーズの生産を打ち切るという話が出ている。

ルノーサムスン自動車の人気モデルSM5ディーゼルとQM3は現在「ユーロ5」基準に合わせている。ユーロ6基準を満たすため、すでにルノーが開発した新開発エンジンを搭載するか、現在のエンジンを改善するかはまだ伝えられていない。韓国GMのマリブディーゼルとクルーズディーゼル、オーランドなども「ユーロ5」基準にとどまっている。これらの車もGM系列会社を通じて新しいエンジンの供給を受けるか、技術開発に入るか選択しなければならない。当初、今年前半期に発売すると発表されたトラックスディーゼルも、ユーロ6基準に合わせて販売が下半期にずれ込む予定だ。

双龍車は年初からコランドCに搭載されていた181馬力のエンジンを生産していない。現在は149馬力に出力を大幅に下げたモデルを販売している。6月に韓国国内で発売されるティボリディーゼルにも115馬力と30.6kg・mのトルクを発揮する1.6リットル新開発エンジンを搭載する。



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