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「外交ジレンマが祝福とは」…韓国外交部長官を集中叱責した与野党(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

尹炳世(ユン・ビョンセ)外交部長官が14日、国会外交・統一・安保分野の対政府質問で答弁している。

14日に行われた国会の外交・統一・安保分野の対政府質問では「米中双方のラブコールは祝福」と述べた尹炳世(ユン・ビョンセ)外交部長官の発言が集中批判を浴びた。尹長官は米国の高高度ミサイル防衛(THAAD・サード)体系配置と中国が主導するアジアインフラ投資銀行(AIIB)参加をめぐって議論が広がった時「米中双方からラブコールを受ける状況は、決して悩みの種やジレンマにはならない。これは祝福」といった。

だが与野党から「韓国外交の祝福」どころか「韓国外交の危機」だという指摘が出た。

セヌリ党の李喆雨(イ・チョルウ)議員は「(韓国外交は)中国・米国の隙間に入っており、日本とは全く前に出て行けず後退する様相で、ロシアが(5月)戦勝記念日に来いというのにもためらう姿勢を取ったのが事実ではないのか。ところが(尹長官は)韓国の外交が双方からラブコールを受けていると自信をちらつかせた」と述べた。


これに対し尹長官は「冷戦後で最も難しい地政学的な安保環境に置かれているが、過去2年間の韓米・韓中関係がとても良い発展をした」として「その間、多くの懸案を処理しただけに自信を持って『私たちがうまくやればチャンスになる』という面で話したこと」と釈明した。

だが新政治民主連合の安圭佰(アン・ギュベク)議員は米中間で韓国が身動きもせず閉じ込められた形のニューヨーク・タイムズの漫評を紹介しながら「米国の視点から見た漫評が、韓国はジレンマに陥ったというのに祝福といえるか」として「尹長官の発言はあまりにも軽薄で低レベルの発言」と反論した。

安議員は「中国発のAIIB加入は米国の目を気にしながら事実上の最終列車に乗り、米国発のTHAAD問題は国民的議論が高まっているのに知らぬふりをしているのが現政権の外交実態なのに、とんでもない話をしている」として「これで戦略があるのか。(外交部が米中間の戦略として立てた)『戦略的曖昧性』は結局、うわべだ」とも述べた。



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