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韓国大使館、IS襲撃受けたが…大使と電話連絡もしない外交部

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
在リビア韓国大使館が12日銃器乱射襲撃を受けた当時に現地公館長のイ・ジョングク大使が韓国に帰国した状態だったと明らかになった。それでも外交部はこうした状況をまともに把握できないまま記者会見でイ大使がチュニジアにいると説明した事実が後になって明るみになった。

スンニ派武装組織のイスラム国(IS)と関係のある暴漢が大使館を襲撃した12日、外交部当局者は記者たちに事件概要を説明しながら「現在(イ・ジョングク)大使は任期満了で交代する状況のためチュニジアのチュニスにいる。すぐに韓国に来るだろう」と話した。イ大使は後任者が来るまでチュニスの臨時事務所でトリポリの現場状況を指揮しているという意味だった。昨年6月イスラム民兵隊がリビアの首都トリポリを掌握して治安が悪化すると、韓国大使館も近郊のチュニジアに公館職員の一部を臨時撤退させた。以後、韓国外交官たちはトリポリとチュニスを行き来しながら現地の状況を取りまとめている。

問題は、イ大使が1日にすでに帰国したという点だ。イ大使は2日、本部人事局に帰任の報告まで終えていた。それでも担当外交部の幹部は韓国に帰国したイ大使をチュニジアにとどまっていると説明したことになる。リビアにある公館職員と海外同胞の安全確保のために可能な限りすべての人材と情報を動員しなければならない状況で、公館の責任者である大使と電話連絡をしていなかったという傍証だ。その中で大使が国内に戻ってきているという事実さえ分からなかったのだ。イ大使の後任であるキム・ヨンチェ大使は13日に現地に到着した。イ大使が帰国した事実もマスコミの報道で公館が襲われたことを知ったイ大使が13日に外交部本部に先に連絡して分かったという。


だが外交部はこれを直ちに修正せず14日に一部メディアが報道した後に一歩遅れて「ミスがあった」と認めた。

イ大使がチュニジアにいると言った当局者は「対策準備に忙しかった中でさまざまな質疑応答が行き来して失言したようだ。現場措置を中心に動いていてミスすることになったようだ」と謝罪した。ノ・グァンイル外交部報道官は「事件概要を記者たちに至急説明する過程で思い違いがあったようで非常に申し訳ないと思っている」として「銃撃事件についてはトリポリにいる代理大使格の参事官と主に連絡して対処していた」と説明した。

一方、外交部はトリポリ公館を閉鎖して大使館職員2人もチュニスに臨時異動させることにした。政府はリビアに滞在している韓国国民32人にも撤退を勧告したが生計上の理由などで滞留し続けることを決めたという。



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