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韓国型ドローン技術の実演…世界2番目となるティルトローター適用(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
「風の方向はどうですか。離陸を始めます」。

10日午後、全羅南道高興(チョンラナムド・コフン)にある韓国航空宇宙研究院高興航空センターの野外離着陸場は慌ただしかった。10万平方メートルの敷地は周辺の低い丘を除くと四方に開けており飛行試験に適したところだ。この日は韓国で開発された無人航空機が1カ所に集まった。韓国型ドローンの現在を試演し未来の可能性を見せる日だった。

◆ティルトローター技術見て海外から共同開発の提案


最も注目を集めた無人機はティルトローター技術が使われた「TR-60」だった。ティルトローター機は離着陸時にプロペラが付いたエンジンを垂直に立てて揚力を得て、飛行する時には水平にして推進力を得る。離着陸はヘリコプターのように、飛行は固定翼機のようになる。ヘリコプターのように狭いスペースで離着陸でき、飛行速度は時速240キロメートルまで出せる。ティルトローター技術開発に成功したのは米国に次いで2番目だ。

白地の機体の先端部分と両側のプロペラの先端部分だけ赤く塗られたこの無人機は、ヘリコプターよりはるかに小さかった。垂直にゆっくりと浮かび上がる姿は小さなヘリコプターのようだった。高度300メートルで観覧客の頭上で何回も飛行した後、速度を時速160キロメートルまで引き上げた。最初に聞こえた「ブーン」という音は徐々に小さくなった。航空宇宙研究院のキム・ジェム研究委員は、「いまはローターを横にして飛行機のように飛んでいます」と説明した。

米国は1950年からヘリコプターの速度を高めるためティルトローター技術の開発を始めたが、実用化まで50年かかった。米海兵隊が使っている多目的垂直離着陸飛行機「V-22オスプレイ」が現在人が乗れる唯一のティルトローター航空機だ。米航空機メーカーのベルは「イーグルアイ」という無人ティルトローター機を開発したが商用化には至らなかった。

韓国では航空宇宙研究院が最大離陸重量995キログラムに達する無人ティルトローター機「TR-100」の開発に成功した。2002年から2012年まで10年近くかかった。韓国政府が872億ウォン、韓国航空宇宙産業が98億ウォンの970億ウォンがかかった。しかし商品として売るにはサイズが大きかった。遠洋漁船でも離着陸が可能なサイズに小さく作ろうというアイデアが出てきた。このモデルのサイズを60%に減らしたのが「TR-60」だ。最近では40%までサイズを減らした「TR-40」を開発している。無人ティルトローター機の商用化に成功すれば世界で初めての事例となる。市場の先取りが可能という話だ。「TR-60」1機を構成するセットは飛行機の機体と地上管制装備、通信装備などを含め140億ウォンを超える。航空宇宙研究院のアン・オソン航空企画室長は、「米国とアラブ首長国連邦などで韓国のティルトローター機開発に関心が高い。ヘリコプターで有名な会社が共同開発まで提案した状況だ」と話す。



韓国型ドローン技術の実演…世界2番目となるティルトローター適用(2)

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