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【グルメ】名士たちの馴染みの店(6)芸能人が頻繁に訪れるマッククス・しゃぶしゃぶ

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

「キム・サッカッマッククス」のビビンマッククス。国産ソバでつくった同店のマッククスは懐かしい味で胃に優しい。

芸能事務所YGエンターテインメントのヤン・ヒョンソク代表と同所属グループBIGBANGのメンバーであるG-DRAGONは「ヨンウォン食堂」(スジェビ)の常連だ。ヤン代表は訪れるたびに「ごちそうさま」というあいさつとともにスタッフに食事代より多いチップを与える。G-DRAGONは混雑する時間を避けてくるが、来店前に電話をして8人が座れる屋根裏席を予約するという。同店では煮干しと昆布でだしを取る他の店とは違い、韓牛四骨でだしを作る。白い四骨汁にジャガイモをまるごと入れて煮込むので、だしが濃厚になり深い味が出る。だしを取ったジャガイモはすりつぶしてスジェビと一緒に煮込んで出す。スジェビを膳として出す時は、キムチや浅漬けキムチ、チョンガーキムチ、水キムチなど4種のキムチを一緒に出すのも同店だけの決まりだ。

タレントで料理研究家のイ・ジョンソプ氏は健康食を好む。彼は「キム・サッカッマッククス」の常連だが、初めて来店した日、台所に入って冷蔵庫の扉を開けて衛生状態を確認したという。キム・ジェス社長(59)は「イ氏は台所と冷蔵庫を全て調べて常連になった」と話した。イ氏の突然の訪問にも佇まいを堂々とできたように、キム社長は「正直に店を運営すること」を秘訣に挙げた。イ社長は「お客さんに出す料理は自分が食べるものよりいいものでなければならない」といつも強調する。食材も厳選している。特にマッククスの味を左右するソバは蓬坪(ボンピョン)のものだけにこだわっている。蓬坪ソバは小麦粉より価格が5倍も高いが、1998年束草で営業していた時から16年以上この原則を守っている。

タレントのイ・ヨンエはチンソンしゃぶしゃぶ清潭店を頻繁に訪れている。江南(カンナム)にこれといった店がなかった1987年に開店した同店は、韓牛牛ヒレ肉と澄んだスープが特徴だ。ソン・チジュン代表(56)は「刺激的で強い味になじんだ人々は、うちのしゃぶしゃぶを食べると最初は味気なく思うが、材料の持つ本来の味を徐々に感じることができる」と自信を持った。ソン代表はだしをつくる時、肉や煮干しなどを入れずに昆布とかつお節だけを利用して澄んだスープをつくる。あとでメインとなる肉や海産物の持つ味をそのまま引き出そうという意図だ。このため良質の材料を準備するのは基本だ。韓牛の牛ヒレ肉だけにこだわっているのもこのためだ。噛むほどに深く、食べごたえのある食感がそのまま生きて、料理過程や薬味がシンプルなしゃぶしゃぶによく合う。歌手ペク・チヨンも常連だ。2013年に道を挟んで向かい側に移転したのを機に個室を増やしたことで、知らない人と並んで座る不便さがなくなった。

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