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【外から見る韓国】韓国は「国際行事強迫観念」から抜け出すべき(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
2012年、麗水(ヨス)万国博覧会が残したのは悲しい荒涼だ。麗水を眺めると韓国がなぜ度々大規模な国際行事を開催しようとしているのか疑問に思う。かなり前からその理由が気になっていた。

1980年代だけでも国際行事は世界舞台で無名の韓国を知らせる立派な国家戦略だった。88年の果敢な夏オリンピック開催申請はその前奏曲だった。ソウル・オリンピックが大成功を収めるだろうということはもちろん韓国が開催地になるだろうと予想した人は多くなかった。

その当時、大韓民国と修交している共産国家がなかったということは結果的に取越し苦労だった。80年と84年のオリンピックとは異なり国際政治はソウル・オリンピックを失敗に終わらせることはできなかった。平壌(ピョンヤン)のボイコット主張を無視して中国・ソ連・東欧圏国家が選手団を派遣した。


2つ目の懸念はオリンピック開催が独裁を正当化する可能性だった。歴史の弁証法は正反対に作用した。ソウル・オリンピックは韓国民主主義の復元を祝う宴となった(不幸にも同じことが2008年の北京では再演されなかった)。

ソウル・オリンピックは2つの面で成功した。コリアという国家ブランドが世界地図に確固たる姿で登場した。また、盧泰愚(ノ・テウ)元大統領の北方外交に順風として作用した。だが、今日そのような機会は珍しい。必要性も減っている。もちろんそのような機会があれば常につかむべきだが。

李明博(イ・ミョンバク)元大統領も成功を繋げていった。李明博元大統領のおかげで韓国は2008年の金融危機をうまくかき分けて行っただけでなく金融危機を韓国の国際的な影響力を拡大する機会にした。韓国は主要20カ国(G20)協議創設に核心的な役割を果した。2010年には第5次G20首脳会議をソウルで開催した。

李明博元大統領の強力な要請により韓国は2012年に2度目の核安保首脳会議(NSS)を開催した。李明博元大統領はたとえ北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)がその会議に現れて核放棄を宣言するだろうという誤った判断をしたが、とにかくNSSは今でも世界で最も重要な指導者が集まる首脳会議だ。

2002年の韓日ワールドカップ、3回のアジア競技大会、2度のユニバーシアード、2011年大邱(テグ)世界陸上選手権大会、2018年平昌(ピョンチャン)冬季オリンピックなど国際スポーツ行事は韓国という国家ブランドを強固にする機会だ。また、他のチャンネルが遮られた際の北朝鮮と接触する機会となる。



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