道路陥没・シンクホールの事前探知作業には多様な先端技術が動員されている。

日本などで最も多く使われるのは空洞探知に使われるＧＰＲ装備だ。ＧＰＲは地表面透過レーダー（Ｇｒｏｕｎｄ　Ｐｅｎｅｔｒａｔｉｎｇ　Ｒａｄａｒ）の縮約語で、コンピューター断層撮影（ＣＴ）と似ている。狭い地域の地下空間を詳しく調べられるという長所がある。

ＧＰＲは地表面に電磁波を撃った後に受信した反射波を分析して空洞や地下の亀裂を確認する。電磁波は砂や砂利などそれぞれ違う成分の境界面で反射するため、これを地下空間の点検に応用したものだ。最大で探知の深さが１０メートル以上の装備もある。ソウル市は昨年、石村（ソクチョン）の地下道路の空洞発生後に車両用ＧＰＲ２台を導入する案を発表した。問題は、装備があっても分析できる専門人材がないということだ。関東（クァンドン）大学のパク・チャングン教授は「空洞事前探知作業においてはＧＰＲ結果の分析が肝要」としながら「装備購入も重要だが、専門人材の養成が優先」と話した。


ソウル市は道路陥没の主因として挙げられている老朽化した下水管の破損を確認する新技術の導入も検討中だ。まさにスモーク・テスティング（Ｓｍｏｋｅ　Ｔｅｓｔｉｎｇ）という探知技術だ。米国やカナダなどで主に使っている。まずマンホール１つを定めた後、ここから無臭・無毒性の煙を下水管に入れる。煙はマンホールとつながった下水管などを通って別のマンホールなどから噴出するが、この時に煙が抜け出てこない場所の下水管は破損している可能性が高い。煙を入れたマンホールを中心に半径２００メートル区間の下水管破損の有無を確認できる。ソウル市関係者は「松坡区石村洞など沖積層の分布地域や老朽下水管の密接地域に適用してみるつもり」と話した。