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【グルメ】名士たちの馴染みの店(2)LG会長がエアコンをつけたカンジャンケジャン食堂

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

「チンミ食堂」のカンジャンケジャン。旬の4月に1年分のワタリガニを買って急冷させて使うので卵がたくさん入っていて身もぎっしり詰まっている。

◆LG会長がエアコンをつけたカンジャンケジャン食堂

現代グループの故・鄭周永(チョン・ジュヨン)名誉会長は1週間に3~4回は太平路(テピョンノ)のザ・プラザホテルに入っていた中華料理店「桃源」を訪れた。午前11時10分になると、秘書室から電話が店側にかかってきたらしいが、いつも「少し前に出発した」という知らせの電話だった。1992年の大統領選挙直後には健康が悪化してソウル中央病院〔現・ソウル牙山(アサン)病院〕に入院していたが、鄭会長が桃源のジャージャー麺を食べたいと言って外出することもあったという。風納洞(プンナプトン)の病院から店まで看護師が同行した。「桃源」の通常の人気メニューは酢豚だ。牛肉の酢豚は特にヒレ肉だけ使う。

筋が少なく肉汁が豊富で柔らかい食感が楽しめるからだ。


LGグループの具本茂(ク・ボンム)会長は孔徳洞(コンドクトン)のチンミ食堂の常連だ。この食堂は開店5年目の2007年に今の場所に店を移転したのだが、それがちょうど暑さが増す5月のことだった。チンミ食堂のチョン・ボクスン社長(63)は「具会長がいらっしゃるというので『うちはエアコンもなく、暑くて無理です』とお断りしたところ、エアコン2台を付けてくださった」と話した。カンジャンケジャン(ワタリガニの醤油漬け)をつくる時に最も重要なのは新鮮なカニを使うことだ。チョン社長は卵をたくさん入っていて身がぎっしり詰まっている4月に1年分のワタリガニを購入する。10キロ2500箱を買い付けて急冷した後、瑞山(ソサン)にある専用冷凍倉庫に保管して月に2回ソウルに運んでいる。



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