１週間後に迫った。携帯電話「ギャラクシーＳ６」が１０日、国内外で一斉に発売される。無線充電機能のほか、改善された指紋認識、５００万画素級カメラを搭載し、枠をメタルにした。サムスン電子の「プライド」を見せる製品だ。すでに市場の目は成績に向いている。

あちこちから「ヒットの予感」が出ている。「年間５０００万台販売」。香港の市場調査会社カウンターポイントリサーチは３日、このように予測した。「ギャラクシーＳ６」と「ギャラクシーＳ６エッジ」を合わせた数値だ。同社は「消費者の関心が高いエッジが支障なく生産されれば、５５００万台の販売も可能」と予想した。

韓国国内の証券会社の見方も似ている。「ギャラクシーＳ６」が公開された先月初め、証券会社は販売量を４２００万台と見込んだ。しかし最近は８００万台増えた５０００万台という予想が出てきている。


売れ行きに関し、業界は「１０００万台」を試金石とみている。その間、サムスン電子は「ギャラクシーＳ１」をはじめ、毎年１０００万台の販売記録を短縮してきた。「ギャラクシーＳ１」は７カ月で到達した。「ギャラクシーＳ３」は５０日に期間を減らし、ヒット作「ギャラクシーＳ４」は２７日だった。好評を得られなかった「ギャラクシーＳ５」も２５日前後だった。今回は「１０日で１０００万台を突破する」という声も出ている。ハイ投資証券のアナリストは「過去数年間の市場とは違い、年初から低価格フォンの成長が鈍り、高価フォンが再び注目されている」と述べた。

このような流れに注目し、サムスン電子も「選択と集中」戦略を選んだ。プレミアムフォン市場の復活を狙い、「ギャラクシーＳ６」販売国を米国・欧州・韓国など２０カ国に狭めた。従来の製品を１２０－１５０カ国で販売したのとは対照的だ。

もちろんヒットする条件は容易でない。消費者が好むと予想される「エッジ」製品の円滑な供給が問題だ。韓国投資証券のアナリストは「エッジの需要が全体の６０％を占める可能性が高い」とし「部品の供給問題が全体の販売に影響を及ぼす可能性がある」と指摘した。ディスプレー生産が後押しする必要があるということだ。

発売日が１週間後に迫り、韓国消費者の関心は「補助金」にも向かっている。３２ＧＢ（ギガバイト）基準で「ギャラクシーＳ６」の出庫価格は８５万８０００ウォン（約９万４０００円）、「Ｓ６エッジ」は９７万９０００ウォン。現在、端末機流通法が定めた補助金限度は３０万ウォンだ。業界では最高額料金制基準で約１５万ウォンの補助金が出るという見方があるが、移動通信３社は閉口している。「ギャラクシーＳ６」の補助金は発売と同時に一斉に公開される。