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レアアースで株上げた北朝鮮、日中の間で「外交綱渡り」(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
北朝鮮の地下資源を世界がもの欲しそうに見ている。中国だけでなくロシア・英国・米国までも関心が高い中で特に日本が積極的だ。日本のターゲットはレアアース(希土類)だ。希土類=「珍しい土」という意のレアアースは、卓越した化学的・電気的・発光的な特性を持っており、携帯電話・コンピューター・自動車・発電機などの必須原料だ。「先端産業のビタミン」ともいう。

日本が北朝鮮のレアアースに関心を持つようになったのは日中関係がこじれながらだ。日本は中国のレアアース輸出量の56%を占めている。日中関係が行き詰まればレアアースの輸入に支障をきたすことになり日本産業は直撃を受けることになる。実際にこうした憂慮が現実としてあらわれた。日本は2010年9月に尖閣諸島(中国名・釣魚島)をめぐる領有権紛争当時に厳しい経験をした。

日本が尖閣諸島付近で操業中の中国船員を拘束すると中国は釈放を要求した。日本は拘束6日後に船員14人を解放する代わりに船長を拘束し続けた。中国の温家宝首相が船長の即時釈放を促したが日本はびくともしなかった。この時に中国が取り出したカードがレアアースの輸出禁止だった。日本はレアアースカードを取り出されると3日後に船長を解放した。中国の勝利だった。トウ小平が1992年に話した「中東に石油があるなら中国にはレアアースがある」ということを立証したわけだ。


日本はレアアース輸入の多角化を図らないわけにはいかなかった。レアアースの安定的供給のためにベトナム・カザフスタン・エストニアなどの資源を考慮して北朝鮮に多量のレアアースが埋蔵されているということを知った。北朝鮮はその時ですらレアアースに関心が高くなかった。1980年代からレアアースの価値を知っていたが、大規模な装置を設置してこそ生産可能であり意欲を出せなかった。そうするうちに日中紛争によってレアアースにまともに目を向けた。北朝鮮国家資源開発性調査局は23日、豪州などの地質学者らと共に行った調査の結果、北朝鮮にレアアースが2億1600万トン埋蔵されていると発表した。調査局は「2010年の世界のレアアース消費量が14万トン程度だったが、この程度ならすごい埋蔵量」と誇った。

今回の北朝鮮の発表は直接探査ではない推定値であるため、そのまま信じることはできない。政府関係者は「北朝鮮のレアアースはさまざまな鉱物の中に微量に含まれている状態」として「経済性があるのは4800万トン程度と推定される」と話した。だが、その程度でも中国の埋蔵量(8900万トン)に続き世界第2位に該当する。



レアアースで株上げた北朝鮮、日中の間で「外交綱渡り」(2)

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