イラスト=キム・フェリョン
日本の経営陣の考えでは50代こそ業務の円熟期で、会社に最も大きく寄与する労働者だ。30代の熟練過程と40代の業務執行過程を経て、50代にはこれまで積み重ねてきたノウハウと検証された業務能力を基に組織を創造的に指揮し、優れた知恵を発揮する時期だ。後輩を教え業務の方向を定めるのも50代の役割だ。そんな人たちがみんな年齢を基準として退職することが日本の経営陣の立場では理解できないということだ。「リストラや定年は生産性や能力がしっかり検証された状態で決められ執行されているのか」という企業の人材運用に関する原初的な質問を投げかけたわけだ。
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