「最近開かれた３カ国（韓日中）外相会議の成功に感謝しています。（韓国が）議長国として果たした役割を評価しています」（安倍晋三日本首相）

「３カ国外相会議で合意したように必要な措置を取っていきましょう」（朴槿恵大統領）

２９日に執り行われたリー・クアンユー元シンガポール首相の国葬でだ。儀礼的な内容の短いあいさつだったが、韓日首脳は背を向け合うことはなかった。この日、朴大統領と安倍首相が会う機会は３回あった。最初の機会は葬儀場に到着した直後だった。朴大統領は葬儀開始時間の１時間１０分前である午後１２時５０分ごろ（現地時間）、シンガポール国立大文化センターに到着した。安倍首相は午後１時１３分にチャンギ国際空港に到着したが、葬儀前に両首脳が会う時間的な余裕は十分に会った。


朴大統領は他のアジア国家の首脳とはあいさつを交わした。ジョコ・ウィドド・インドネシア大統領、テイン・セイン・ミャンマー大統領、フン・セン・カンボジア首相らとあいさつを交わしながら“弔問外交”を行った。しかし朴大統領と安倍首相の対面はなかった。

２回目の機会は葬儀場の中だった。朴大統領は文化センター２階の葬儀場に上がり、ジョンストン・カナダ総督、ジェリー・マテパラエ・ニュージーランド総督とあいさつを交わした後、席に座った。着座した後、左側に座ったリブリン・イスラエル大統領、右側に座ったテイン・セイン・ミャンマー大統領と言葉を交わした。しかし葬儀場にいた安倍首相との対話は行われなかったと青瓦台（チョンワデ、大統領府）関係者は伝えた。大統領と首相の儀典序列が異なるため、両首脳は違う列の離れたところに座った。両首脳とも別のところまで行ってあいさつをすることはなかった。



朴大統領に近づいた安倍首相「３カ国外相会談の成功に感謝」（２）