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日米関係は新蜜月…韓米関係は慎重

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
韓国・米国・中国・日本の外交チャネルが複雑に絡んだ2日間(26、27日)だった。韓国は26日、中国が主導するアジアインフラ投資銀行(AIIB)への参加を発表した。反対する米国を執拗に説得した結果だった。米国議会は27日、安倍晋三首相の上下院合同演説(4月29日)が決定したと発表した。日本首相の上下院合同演説は戦後初めてとなる。日米の蜜月関係は新たな次元を迎えている。

昨年から続いてきた韓中の外交イシュー、日米の外交イシューが解決されるこの2日間、米軍最高指揮官はソウルにいた。デンプシー米統合参謀本部議長のことだ。しかし韓米国防当局間のイシューである高高度ミサイル防衛(THAAD)体系の導入は未解決状態だ。デンプシー議長は26日から2泊3日の訪韓期間中、朴槿恵(パク・クネ)大統領、韓民求(ハン・ミング)国防部長官、崔潤喜(チェ・ユンヒ)合同参謀本部議長に会った。しかし「THAADの話はなかった」(青瓦台・国防部)と発表された。青瓦台(チョンワデ、大統領府)が26日、朴大統領に会ったが、30分間の歓談を紹介した約900字の発表文にはTHAADがなかった。27日の韓米合同参謀本部議長会談も同じだった。

デンプシー議長が訪韓する前、韓国社会ではTHAADが話題だった。このためデンプシー議長の訪韓は注目を集めた。米統合参謀本部局長は「訪韓すればTHAADが議論される」と予告した。しかしデンプシー議長の訪韓はあまりにも静かだった。こうした雰囲気に導いたのは韓国政府だった。デンプシー議長が到着する前、合同参謀本部は「THAADは公式議題にない」とあらかじめ口を封じた。デンプシー議長が朴大統領に会う直前、安豪栄(アン・ホヨン)駐米大使は外交部の記者らに「THAADは議論されない」と強調した。匿名を求めた外交消息筋は「THAADの問題を当分は公論化しなければよいという韓国政府の雰囲気をデンプシー議長が受け入れたと理解している」と述べた。


専門家らは、米国もデンプシー議長の訪韓がTHAADに関する圧力として映るのを避けようとした、と分析した。峨山政策研究院の崔剛(チェ・ガン)院長は「米国は米軍装甲車女子中学生轢死事件や米国産牛肉事態で、反米感情に火がつけば韓米関係がどれほど難しくなるかよく知っているため、葛藤を招くおそれがある事案に対しては慎重に接近する」とし「THAADはいま下手に取り上げれば逆風を受けかねないことをよく知っているため、あえて話さなかったのだろう」と述べた。高麗大国際大学院の金聖翰(キム・ソンハン)教授は「韓国だけでなく米国もTHAAD問題に関しては一服することを選択した結果」と述べた。

問題は、韓米間の課題が未解決状態だが、中国が主導するAIIBは解決し、米国と日本の関係がさらに強まっているという点だ。それだけ韓国外交の「レバレッジ」も弱まっている。特に韓米同盟がお互い表情を気にするほど用心深くなっているのは大きな負担だ。



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