しかし当時はまだそれほど深刻な悩みではなかった。AIIBが支配構造などで通常の国際開発銀行が備えるべき基準を満たしていないというのが、国際社会の大半の意見だったからだ。しかし中国が米国などを相手に積極的に改善の意志を明らかにし、状況が変わり始めた。英国・フランス・ドイツなど欧州国家が参加の意思を明らかにした。その後、中国はさらに強く韓国の参加を促した。しかし韓国は「域外の国は全体資本の25%を負担すればよいが、アジア国家は75%を負担しなければいけないため慎重でなければいけない」と答えたという。韓国が出す出資金は1兆ウォン(約1100億円)ほどだ。これは出資比率5-6%になる見込みだと、政府当局者は伝えた。
韓国は透明性の確保も要求した。これに対し中国は「理事会の権限」規定に韓国が望む「理事会が個々の投資事業の決定権限を持つ」という内容を含めるという「言質」を与えた。中国が支配的な意思決定権限を持つという懸念を払拭する内容だ。
韓国は透明性の確保も要求した。これに対し中国は「理事会の権限」規定に韓国が望む「理事会が個々の投資事業の決定権限を持つ」という内容を含めるという「言質」を与えた。中国が支配的な意思決定権限を持つという懸念を払拭する内容だ。
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