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【社説】朴大統領のリー・クアンユー弔問外交、シンガポールの価値の共有を…

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
23日に91歳の年齢で死去したシンガポールの“国父”リー・クアンユー初代首相は、貧しい港を繁栄する強小国に変えるのに生涯を捧げた。このアジアの“巨人”は31年間の在任期間はもちろん、退任後にも絶えず革新と推進のリーダーシップを見せてきた。故人が残したシンガポールは世界の羨望の的だ。経済自由指数とグローバル競争指数で世界最上位にあり、腐敗認識指数ではニュージーランドおよびスカンジナビア国家とともに世界で最もクリーンな国と評価される。1人あたりの国内総生産(GDP)は8位、金融産業はニューヨーク・ロンドン・東京に次ぐ世界4位だ。失業率は2%にすぎない。このように輝かしい経済的な成果は故人が見せたリーダーシップの遺産であろう。

雇用の44%が外国企業から生じる開放性、法人税が17%にすぎない低い税金、優れたインフラ、優秀な人的資源、クリーンな政府と社会を備え、政府が率先して経済成長のためのあらゆるアイデアを出し、企業を支援する特有のシステムがその背景と分析される。これを設計して指揮した人物が故人だった。もちろん報道機関と政治的な自由度などで西欧の基準に達しないという指摘も受けた。しかし国家発展のための信念、推進力、未来に対する鋭い洞察力、そして創意・革新精神は高く評価される。

そのような人物を見送る席に朴槿恵(パク・クネ)大統領が出席することにした。故人の国際的な地位と両国関係、個人的な縁が出席の理由だろう。しかし国家首脳の弔問は単に追慕と過去の記憶に対する回想を越える高度な外交行為にならなければいけない。弔問する他国の首脳と自然に接触する非公式多者外交の場でもある。したがってこれを戦略的に活用する案を用意しなければいけない。


弔問外交は故人が追求してきた価値に対する共有を表示する一つの政治行為でもある。したがって国際舞台で大韓民国の地位と存在感、そして価値を確認する席になるように徹底的な準備が必要だ。シンガポールのように繁栄する国を作るインスピレーションを得る機会として活用する方法も考えてみなければいけない。



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