(左から)パク・フィラク国民大政治大学院長、金聖翰(キム・ソンハン)高麗大国際大学院教授、キム・ジョンデ『ディフェンス21プラス』編集長。
◆THAAD韓半島配備、火をつける米国
--THAAD配備論争を呼んだ北朝鮮の脅威はどの程度か。
パク院長=一般的に最初の核実験の後、短ければ2年、長ければ7年で小型化される。北が2006年に初めて核実験をしたため、小型化したと見なければいけない。プルトニウム弾10個以下、ウラン弾5、6個ほどを持つと見ている。対応が必要だ。
金教授=北が約5000トン保有したと推定される生化学武器物質も看過してはいけない。生化学弾頭は核よりも使用する可能性が高い。北は合理的に考えて行動するだろうが、内部事情や環境によって非合理的に核・ミサイル攻撃をする可能性もある。このため防御手段を備えなければいけない。
--韓半島(朝鮮半島)の縦深(前方から後方までの距離)が短いため迎撃が不可能だという無用論と、多層防御のために必要だという相反する意見がある。
キム編集長=核兵器は「絶対武器」(他の手段で防御しにくい武器)と呼ぶ。防御するのが不可能だからだ。パトリオットやTHAADで核を迎撃するというのは理想であり希望だ。老後に備えて保険に入るが、保険が不良商品の場合、老後はさらにみじめになる。北が発射したミサイルは非常に短い時間に韓国に到達する。その時間内に分析と迎撃が可能だろうか。
金教授=米国は米同時多発テロ後、莫大な予算と努力を投入し、相当な技術的な進歩を遂げた。PAC2の反応速度は1分以上だったが、PAC3は45秒に短縮された。終末段階で迎撃できる時間が60-300秒ほどだが、45秒ならば相当な進歩だ。THAADも「ヒット・トゥ・キル」(hit to kill=ミサイルを直接打撃して無力化させる方式)から一歩進んだ多層防御システムだ。しかし縦深の問題を克服できるかは確認が必要だ。
パク院長=米国は信頼できるから配備するのではないだろうか。11回も迎撃実験をし、すべて成功したという。軍が要求した性能(ROC)を満たしたため実戦配備したのだ。米国はすでに3つの砲台を戦力化し、アラブ首長国連邦(UAE)も購入した。完ぺきではなくても、防御手段を構築することが必要だ。
--米国が韓国に配備すると最終決定をしていないが、波紋が広がっている。
パク院長=米国が在韓米軍用に導入すると理解していれば、問題にならなかったかもしれない。一部の知識人が米中間の戦略的競争のため韓国が間で厳しくなったと述べたため、波紋が広がったのではないだろうか。
金教授=昨年、とりわけ北がミサイルを数多く発射した。米国は北朝鮮が高角発射(発射角度を高めて射程距離を減らす方式)をすれば、韓国に深刻な脅威になると判断するようだ。射程距離1300キロのノドンミサイルに弾頭を装着して高角発射をすれば、韓国に落ちる可能性がある。米国が2013年にグアムにTHAAD砲台を配備したのも、北朝鮮がグアムを攻撃できるムスダンミサイルを保有したのが確認されながらだ。
キム編集長=重量が大きい弾頭のノドンミサイルを高角発射するというのは、核小型化に失敗したということだ。ノドンミサイルの弾頭は最大2トンほどだが、70%が本体だ。弾頭重量が6キロのTHAADミサイルがこれに命中しても、弾頭は破壊されない可能性がある。岩を針で叩くようなものだ。
「THAAD論争、一気に波紋広がる…選択肢を幅広く持つべき」=韓国(2)
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