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「THAAD韓国配備、中国の懸念を重視してほしい」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
米国が主導する高高度ミサイル防衛体系(THAAD)の韓国配備の可能性に中国が公式的に懸念を表明した。また中国が主導してきたアジアインフラ投資銀行(AIIB)に韓国が創立メンバーとして加入してほしいと再び要請した。AIIBは3月末が申請期間であり、近いうちに結論を出さなければならない。

訪韓中の劉建超中国外務次官補は16日、ソウル外交部庁舎で李京秀(イ・ギョンス)外交部次官補との業務協議を終えた後、記者らに対し、「THAAD問題に関して率直かつ自由な対話をし、中国の考えを伝えた」とし「中国の関心と懸念が重視されることを望む」と述べた。これとともに「米国と韓国がTHAAD問題に関し、妥当な決定をすることを望む」と述べた。

昨年7月に訪韓した中国の習近平国家主席が朴槿恵(パク・クネ)大統領に会い、THAADの韓半島(朝鮮半島)配備問題に初めて言及したのをはじめ、今年2月に訪韓した常万全中国国防相に続き、中国外務省の当局者がまたTHAADに反対する発言を繰り返したのだ。韓国外交部の当局者は「THAADとAIIB問題は2国間協議の最後に劉建超外務次官補が先に取り上げた」と伝えた。


劉外務次官補は国会で羅卿ウォン(ナ・ギョンウォン)外交統一委員長に会ってTHAADに対する懸念を表明し、朱鉄基(チュ・チョルギ)青瓦台(チョンワデ、大統領府)外交安保首席秘書官とも非公開で会った。

政府は慎重な立場を維持した。この日、李京秀次官補は「(米国から)要請もなく、協議もなく、決定したこともない」という青瓦台の「3No原則」を説明した。外交部の当局者は「韓中関係は緊密だが、中国がTHAAD問題で我々を外交的に脅かすという指摘は完全に小説」とし「バランスよく、揺れることなく、総合的な国益の観点で決める」と述べた。

3月末が申請期間のAIIB加入についても政府は明確な答えを出していない。劉外務次官補は記者らに「韓国側が『AIIB加入による経済的な実益要素を総合的に考慮して決定を出す』と回答した」と明らかにした。

この日、外交部庁舎を出た劉外務次官補は中央日報の記者が「中国が射程圏に入らない半径600キロのTHAADレーダーを配備すれば中国は受け入れるのか」と尋ねたが、返答しなかった。



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