D-1063。3回目の挑戦で招致した平昌(ピョンチャン)冬季オリンピック大会(2018年2月9-25日)の開幕まであと1063日だ。しかし大会の成功を心配する声が多い。大会返上決議、分散開催論争などで揺れ、8日に18種目の開催地が確定したが、依然として分散開催の主張は続いている。競技場の新築、マーケティング、広報、オリンピックと連係した観光活性化対策など、越えるべきヤマは一つや二つでない。来年は実際のオリンピックのように模擬競技をするテストイベントも進めなければいけない。
スポーツ界の大物、金雲竜(キム・ウンヨン)元国際オリンピック委員会(IOC)副委員長(83)を訪れ、平昌オリンピック成功の道について尋ねた。金元委員長はソウルオリンピック(1988年)招致と成功の生き証人だ。テコンドーを国技に育成してグローバル化を推進、オリンピック種目に採択されるのに決定的な役割をした。IOC副委員長を2度務めた。
金元委員長は「遅くなったが、国内で分散開催する方法を探してみなければいけない」とし「冬季オリンピックの花と呼ばれるフィギュアスケートをソウルですることも検討するのがよい」と述べた。金元委員長は「ソウルはスケート場・放送施設・交通網などのインフラが整っているため、今すぐにも大会が可能だ。世界から観光客を誘致し、オリンピックブームを起こすには、江原道(カンウォンド)と地方政府の利害関係ばかりに拘束されてはいけない」と助言した。また「IOCと平昌はすでに同じ船に乗った運命だ。IOCと緊密に交渉して解決方法を模索しなければいけない」とし、IOCとの疎通を強調した。インタビューは10日午後、金元委員長のソウル汝矣島(ヨイド)の事務室で行われた。
--IOCが心配している点は何か。
「公開的に話さないが、私が会ったIOC委員はこのままだと失敗するかもしれないと心配している。IOCが指摘する点は3つある。競技場の建設があまりにも遅れていて、約束したことをしていないということだ。大会組織委はあるが、責任を取って仕事をする実務責任者、CEOがいないという指摘もある。何よりもIOCが最も心配しているは、競技を運営する実務要員を選抜し、訓練させながら競技運営計画を立てるべきだが、競技運営要員がいないという点だ」
--CEOがいないとはどういう意味か。
「大会組織委員会が機能していないということだ。ソウルオリンピック当時は挙国的に人材が集まって24時間専念した。国際連盟、IOCと毎日電話をし、協力と支援を受けて外国から人々が訪れるようにし、技術的なものを学びながら無から有を創出した。組織委に24時間専念できる人が配置されなければならず、献身的に訓練を受けながら経験を積むべきだが、それができていないということだ」
--組織委員長の交代(金振ソン前江原道知事から趙亮鎬韓進グループ会長)が影響を及ぼしたのか。
「趙顕娥(チョ・ヒョンア)大韓航空前副社長の拘束で世界的にイメージが非常に悪くなった。24時間を組織委の活動に専念するべきだが(趙会長が)委縮するのではないかと話す人が多い」
--IOCとの疎通に問題があるか。
「例えば東京(2020年夏季オリンピック予定)は申請書類では2つの競技場を新しく建設すると明らかにしたが、IOCと交渉して従来の施設をそのまま使用することにし、10億ドルを節約した。我々もうまく計画し、IOCとの交渉がうまくいけば節約できる。開会式場を新しく建設するのに1億ドルかかるというが、IOCは建設するべきだと言ったことがない。野外に仮設の建物を作ってしてもかまわない。長野・インスブルック・リレハンメルがそのようにした。IOCとの交渉をうまくすればいいが、それがうまくいかないようだ」
<インタビュー>平昌開会式場の建設に1億ドル…IOCと交渉、仮設建物で代替を(2)
スポーツ界の大物、金雲竜(キム・ウンヨン)元国際オリンピック委員会(IOC)副委員長(83)を訪れ、平昌オリンピック成功の道について尋ねた。金元委員長はソウルオリンピック(1988年)招致と成功の生き証人だ。テコンドーを国技に育成してグローバル化を推進、オリンピック種目に採択されるのに決定的な役割をした。IOC副委員長を2度務めた。
金元委員長は「遅くなったが、国内で分散開催する方法を探してみなければいけない」とし「冬季オリンピックの花と呼ばれるフィギュアスケートをソウルですることも検討するのがよい」と述べた。金元委員長は「ソウルはスケート場・放送施設・交通網などのインフラが整っているため、今すぐにも大会が可能だ。世界から観光客を誘致し、オリンピックブームを起こすには、江原道(カンウォンド)と地方政府の利害関係ばかりに拘束されてはいけない」と助言した。また「IOCと平昌はすでに同じ船に乗った運命だ。IOCと緊密に交渉して解決方法を模索しなければいけない」とし、IOCとの疎通を強調した。インタビューは10日午後、金元委員長のソウル汝矣島(ヨイド)の事務室で行われた。
--IOCが心配している点は何か。
「公開的に話さないが、私が会ったIOC委員はこのままだと失敗するかもしれないと心配している。IOCが指摘する点は3つある。競技場の建設があまりにも遅れていて、約束したことをしていないということだ。大会組織委はあるが、責任を取って仕事をする実務責任者、CEOがいないという指摘もある。何よりもIOCが最も心配しているは、競技を運営する実務要員を選抜し、訓練させながら競技運営計画を立てるべきだが、競技運営要員がいないという点だ」
--CEOがいないとはどういう意味か。
「大会組織委員会が機能していないということだ。ソウルオリンピック当時は挙国的に人材が集まって24時間専念した。国際連盟、IOCと毎日電話をし、協力と支援を受けて外国から人々が訪れるようにし、技術的なものを学びながら無から有を創出した。組織委に24時間専念できる人が配置されなければならず、献身的に訓練を受けながら経験を積むべきだが、それができていないということだ」
--組織委員長の交代(金振ソン前江原道知事から趙亮鎬韓進グループ会長)が影響を及ぼしたのか。
「趙顕娥(チョ・ヒョンア)大韓航空前副社長の拘束で世界的にイメージが非常に悪くなった。24時間を組織委の活動に専念するべきだが(趙会長が)委縮するのではないかと話す人が多い」
--IOCとの疎通に問題があるか。
「例えば東京(2020年夏季オリンピック予定)は申請書類では2つの競技場を新しく建設すると明らかにしたが、IOCと交渉して従来の施設をそのまま使用することにし、10億ドルを節約した。我々もうまく計画し、IOCとの交渉がうまくいけば節約できる。開会式場を新しく建設するのに1億ドルかかるというが、IOCは建設するべきだと言ったことがない。野外に仮設の建物を作ってしてもかまわない。長野・インスブルック・リレハンメルがそのようにした。IOCとの交渉をうまくすればいいが、それがうまくいかないようだ」
<インタビュー>平昌開会式場の建設に1億ドル…IOCと交渉、仮設建物で代替を(2)
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