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米中次官補が同時訪韓…「THAAD・AIIB圧力」強まる韓国

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
米国はしようというが、中国が反対する。韓米間のイシューである高高度ミサイル防衛(THAAD)体系のことだ。一方、中国がしようというが、米国が好まないものもある。韓中経済外交懸案であるアジアインフラ投資銀行(AIIB)参加だ。米中の間に挟まれた韓国外交の現状だ。

こうした中、米国と中国からそれぞれ韓国関連業務を担当する外交当局の次官補が今週、ソウルを訪問する。同時訪韓自体が異例であるうえ、時期的に妙な偶然だ。外交部によると、15日午後遅くに入国した中国の劉建超外務次官補は18日まで韓国を訪問する。米国のラッセル国務次官補(東アジア・太平洋担当)は16、17日に訪韓する。2人はカウンターパートである外交部の李京秀(イ・ギョンス)次官補と会談した後、趙太庸(チョ・テヨン)第1次官を表敬訪問する予定だ。

劉建超次官補の訪韓は事前に計画されたものだ。昨年12月に李次官補が中国を訪問したことに対する答礼訪問の形式とみることができる。昨年7月に就任した劉次官補は初めて韓国を訪れる。済州道訪問日程などを消化した後、18日に日本に移動する。


一方、ラッセル次官補の訪韓は最近決まった。シャーマン米国務次官の発言で韓国内で韓米関係に異常気流が感知されるという懸念が出てくると、双方で高位級の交流が必要だという共感が形成されたという。こうした中、5日にリッパート駐韓米国大使襲撃事件が発生し、ラッセル次官補が急いで訪韓することになったということだ。

外交部の当局者は「ラッセル次官補は韓国だけを訪問する」とし「リッパート大使襲撃の件を受け、韓米関係が強固だというメッセージを送ろうということ」と説明した。この当局者は「THAADやAIIBなどは彼の業務でない」とし、拡大解釈を警戒した。しかし12日に韓米連合司令部がTHAAD配備候補地を調査したと公式的に確認し、12日(現地時間)に英国がAIIBに参加すると宣言した後であるだけに、いかなる形であれ懸案が議論される可能性がある。

中国は韓半島(朝鮮半島)にTHAADを配備する場合、北東アジア地域内の緊張が高まるとして反対している。米国はAIIBに対し、支配構造の改善など国際基準を満たすのが先だと指摘している。中国がAIIBを通じて日米が主導するアジア開発銀行(ADB)などを牽制し、国際金融秩序の版図を揺さぶろうとしている、というのが米国の認識だ。韓国政府はまだTHAADとAIIBに対して明確な立場を出していない。

ある外交消息筋は「昨年、習近平国家主席が訪韓してTHAADとAIIBに対する立場を明確にした後、韓国に来る中国当局者は同じ話をしている。劉次官補も同じはず」と述べた。また「AIIB問題で英国に“不意打ち”を食らった米国としては、中国の圧力を受ける韓国にAIIBの透明性確保など原則を再強調する必要があるのだろう」と述べた。



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