少なくとも4日以上にわたり韓半島(朝鮮半島)の空を覆う悪性スモッグは中国から流入した汚染物質によるものだという研究結果が出た。ソウル大のホ・チャンフェ教授研究チーム(地球環境科学部)が韓半島の空気の流れを逆追跡し、11日にこのような事実を明らかにした。
ソウルで最悪のスモッグが発生する日には、必ず2、3日前から中国東部・中部地域で粒子状物質による汚染度が上昇する。汚染された空気の塊りは偏西風に乗って韓半島へ進み、この時に強力な高気圧が形成され、中国東部と韓半島上空で停滞するなど、悪性スモッグが発生する条件が整う。高気圧は中国の汚染物質を持続的に引き込む「ポンプ」の役割をするため、中国の北京・天津など大都市・工業地帯の汚染された空気が韓半島に流入するということだ。悪性スモッグは普通、雨が降って終わる。
ホ教授チームの調査の結果、直径が髪の毛の太さ(100マイクロメートル)の10分の1以下である粒子状物質(PM10、直径100マイクロメートル以下)の日平均濃度が1立方メートルあたり100マイクログラム(1マイクログラム=100万分の1グラム)を超過した日は全215日、4日以上連続で表れた場合も毎年1、2回ずつ計76日だった。毎年1、2回ほど見られる悪性スモッグは中国から流入するが、1、2日間ほどで終わるスモッグは国内の工場・自動車などから排出された汚染物質の比率が高いことが分かった。
ホ教授は「普段のソウルの空気は過去に比べるとよくなったため、悪性スモッグの時に市民が感じる深刻性はさらに大きい」とし「国内の予報レベルを高め、被害を予防するため、中国発スモッグに関心を向ける必要がある」と述べた。今回の研究結果は大気科学分野の国際学術誌『大気環境(Atmospheric Environment))』に掲載される予定だ。
中国でも中国発の微小粒子状物質の危険性を警告する研究結果が出てきた。中国工程院の鐘南山院士はこの日、米国・日本など先進国9カ国の調査結果を根拠に「微小粒子状物質濃度が増加(10マイクログラム/立方メートルずつ)する時、肺がん発生危険性は25-30%高まる」と明らかにした。鐘南山院士は呼吸器専門医で、中華医学会会長を務め、全国人民代表大会(全人大)に出席している。2002-2003年に中国で発生したSARS(重症急性呼吸器症候群)退治を主導し、「SARS英雄」と呼ばれている。このように髪の毛の太さの40分の1にもならない微小粒子状物質(PM2.5)は肺を通じて血管の中に浸透し、脳卒中・心臓病など心血管疾患も起こす。
鐘南山院士はこの日、新京報のインタビューで、「米国の各研究所の調査の結果、微小粒子状物質増加(5マイクログラム/立方メートルずつ)によって乳がん発生リスクは50%ずつ高まる」と付け加えた。また、微小粒子状物質濃度が一定水準(170-180マイクログラム/立方メートル)に達した時、実験用マウスがせきをする確率は標準濃度より4倍も増えるという自らの研究結果も紹介した。標準濃度は世界保健機関(WHO)が勧告した年間環境基準値(25マイクログラム/立方メートル)をいう。北京を含む中国の多くの大都市では1週間に1回、微小粒子状物質濃度が170-180マイクログラム/立方メートルを超える。
◆韓日中、大気汚染政策を議論=12日から2日間、ソウル麻浦区ガーデンホテルでは、韓日中の環境部担当者と専門家ら約40人が出席したなか「第2回大気汚染政策対話」が開かれ、北東アジアの大気汚染解決案などについて議論する予定だ。
ソウルで最悪のスモッグが発生する日には、必ず2、3日前から中国東部・中部地域で粒子状物質による汚染度が上昇する。汚染された空気の塊りは偏西風に乗って韓半島へ進み、この時に強力な高気圧が形成され、中国東部と韓半島上空で停滞するなど、悪性スモッグが発生する条件が整う。高気圧は中国の汚染物質を持続的に引き込む「ポンプ」の役割をするため、中国の北京・天津など大都市・工業地帯の汚染された空気が韓半島に流入するということだ。悪性スモッグは普通、雨が降って終わる。
ホ教授チームの調査の結果、直径が髪の毛の太さ(100マイクロメートル)の10分の1以下である粒子状物質(PM10、直径100マイクロメートル以下)の日平均濃度が1立方メートルあたり100マイクログラム(1マイクログラム=100万分の1グラム)を超過した日は全215日、4日以上連続で表れた場合も毎年1、2回ずつ計76日だった。毎年1、2回ほど見られる悪性スモッグは中国から流入するが、1、2日間ほどで終わるスモッグは国内の工場・自動車などから排出された汚染物質の比率が高いことが分かった。
ホ教授は「普段のソウルの空気は過去に比べるとよくなったため、悪性スモッグの時に市民が感じる深刻性はさらに大きい」とし「国内の予報レベルを高め、被害を予防するため、中国発スモッグに関心を向ける必要がある」と述べた。今回の研究結果は大気科学分野の国際学術誌『大気環境(Atmospheric Environment))』に掲載される予定だ。
中国でも中国発の微小粒子状物質の危険性を警告する研究結果が出てきた。中国工程院の鐘南山院士はこの日、米国・日本など先進国9カ国の調査結果を根拠に「微小粒子状物質濃度が増加(10マイクログラム/立方メートルずつ)する時、肺がん発生危険性は25-30%高まる」と明らかにした。鐘南山院士は呼吸器専門医で、中華医学会会長を務め、全国人民代表大会(全人大)に出席している。2002-2003年に中国で発生したSARS(重症急性呼吸器症候群)退治を主導し、「SARS英雄」と呼ばれている。このように髪の毛の太さの40分の1にもならない微小粒子状物質(PM2.5)は肺を通じて血管の中に浸透し、脳卒中・心臓病など心血管疾患も起こす。
鐘南山院士はこの日、新京報のインタビューで、「米国の各研究所の調査の結果、微小粒子状物質増加(5マイクログラム/立方メートルずつ)によって乳がん発生リスクは50%ずつ高まる」と付け加えた。また、微小粒子状物質濃度が一定水準(170-180マイクログラム/立方メートル)に達した時、実験用マウスがせきをする確率は標準濃度より4倍も増えるという自らの研究結果も紹介した。標準濃度は世界保健機関(WHO)が勧告した年間環境基準値(25マイクログラム/立方メートル)をいう。北京を含む中国の多くの大都市では1週間に1回、微小粒子状物質濃度が170-180マイクログラム/立方メートルを超える。
◆韓日中、大気汚染政策を議論=12日から2日間、ソウル麻浦区ガーデンホテルでは、韓日中の環境部担当者と専門家ら約40人が出席したなか「第2回大気汚染政策対話」が開かれ、北東アジアの大気汚染解決案などについて議論する予定だ。
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