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<駐韓米大使襲撃>リッパート大使「私は今も町内のおじさん…雨降って地固まる」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

リッパート駐韓米国大使が10日、ソウル新村セブランス病院を退院し、記者会見を開き、激励を受けた韓米両国の国民と朴大統領、オバマ大統領、そして医療スタッフに感謝の気持ちを表した。現在、顔の傷は抜糸した状態(左の写真)で、左腕は固定している。

リッパート駐韓米大使(42)が襲撃事件から5日目となる10日に退院した。ソウル新村(シンチョン)セブランス病院を出発する前、記者会見を自ら要望したリッパート大使は「今回の事件でむしろ韓国に対する愛情が膨らみ、米韓間の切れない関係(bond)に対する信頼も強まった」と述べた。リッパート大使は黒のストライプスーツと緑のネクタイをした姿で、笑顔で記者会見場に入った。縫合手術を受けた右ほおには透明の絆創膏が貼られていた。右腕を振りながらあいさつする余裕を見せていたが、けがをした左腕を固定し、会見文を右手だけでめくるなど不自由な姿も見られた。

会見でリッパート大使は激励を受けた韓米両国民と朴槿恵(パク・クネ)大統領、オバマ大統領、そして医療スタッフなどに感謝の意を表した。病院を訪れた李完九(イ・ワング)首相、セヌリ党の金武星(キム・ムソン)代表、新政治民主連合の文在寅(ムン・ジェイン)代表などの名前を一人ずつ挙げた。リッパート大使は「大変な時に応援してくださった皆さんを絶対に忘れない」とし「昨年秋に赴任して以来、韓国国民の歓迎を感じ、それに報いて私たちも心を開いて近づいた。これは今後も変わらない」と述べた。特に「町内のおじさん」「セジュンのパパ」と発音し、「私は皆さんが呼ぶように今も『町内のおじさん』『セジュンのパパ』」と話した後、韓国語で「雨降って地固まる。一緒に行きましょう」と語った。

記者との問答でリッパート大使は業務復帰の時期について「軽いスケジュールから始める形でも、できるだけ早く復帰したい」と強調した。体の状態については「事件自体は怖かったが、歩いて、話して、赤ちゃんを抱き、妻を抱擁することもできる」とし「腕はリハビリ治療が必要だが、良いほうだ」と伝えた。警護の強化に関する質問には「警護戦略などについて詳しく調べているところであり、これは専門家に任せる」とし「しかしソウルや韓国のその他の地域でもほとんど安全だと思っている」と述べた。攻撃当時の状況を尋ねられると、「捜査中のことなのでここでは話せない」と話した。


15分間ほどの記者会見を終えたリッパート大使は厳重な警護の中で移動した。病院にいた市民が拍手をすると、手を振って応えた。リッパート大使は病院からソウル貞洞の大使官邸に向かった。

セブランス病院の尹道欽(ユン・ドフム)病院長はリッパート大使の状態について「午前に顔の傷に残っていた糸をすべて除去した。他の傷の部位はよいが、指の傷がやや深く、毎日ドレッシングをする」と説明した。また「大使が左手首に若干の痛みを訴えているので、医療スタッフが毎日大使を訪問し、健康状態をチェックする」と述べた。

会見場には約100人の国内外取材陣が集まった。病院の外に警察兵力200人ほど配置され、記者会見場の入り口でも取材陣の身分を確認するなど検問検索が強化された。会見に先立ち、米大使館側が取材陣の個人の持ち物を検査し、文具用のカッターを預かったりもした。



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